« 無党派・民間出身の知事の条件 | トップページ | 財政破綻とは »

2006年8月 9日 (水)

たかがハンカチ、されどハンカチ

 東京・日比谷にあるビルのトイレに行った。手を洗ったあと、濡れた手を乾かすための乾燥機があり、トイレを利用した人が「ガー」と大きな音を立てて両手を乾かしていた。別の大きなオフィスビルを通り抜けた際も、トイレから、やはり「ガー」という音が聞こえた。

 ほかでもよくあることだ。昨年、ある大手商社のオフィスに行ったときも、ガーという音がうるさかったことを思い出す。環境問題で同社が資金を提供しているテーマについての報告会に参加したときだ。

 温風で濡れた手を乾かすには、結構、エネルギーを消費する。その結果、地球温暖化に”貢献”する。濡れた手を自分のハンケチで拭けばすむのに、わざわざ温風で乾燥させるための装置を使用するのは資源エネルギーの浪費そのもののように思える(ついでに言えば、手拭きのための紙が置いてあると、大抵の人が使用しているのも同様)。

 一流企業等は環境報告書(最近はCSR報告書など名称はいろいろ)を毎年出して、環境保全対策にどんなに一生懸命取り組んでいるかを、社会に向けて発信している。しかし、「頭隠して尻隠さず」、オフィスのトイレで見かける手乾燥機は、そこで働く人たちが環境問題をまだ建前でしかとらえていないことを示しているように思える。

 生活の場であろうと、職場であろうと、「もったいない」という感覚があれば、おそらく即座に気付くであろうことが、豊かな社会に育った人たちには理屈で説明しないと伝わらないのだろう。また、浪費と気付いた人もいたろうに、そのことをオフィスの関係部署に指摘して、乾燥機を撤去させるところまで徹底する人はなかなかいないということだろう。

|

« 無党派・民間出身の知事の条件 | トップページ | 財政破綻とは »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: たかがハンカチ、されどハンカチ:

« 無党派・民間出身の知事の条件 | トップページ | 財政破綻とは »