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2006年8月 8日 (火)

無党派・民間出身の知事の条件

 長野県知事選で田中康夫現知事が敗北した。7日(月)の新聞は田中氏敗北の原因をいろいろ指摘している。しかし、敗れたとはいえ、53万票を獲得している(勝った村井仁氏は61万票)。それだけの人が田中氏に投票したのだから、なぜ投票したか、をくわしく取材して報じてほしかった。

 田中氏はその個性的なキャラクターで県政に新風を吹き込もうとした。しかし、彼の活動はそれまでの知事のやりかたとは全く異なっていたし、知事の枠にはまらない行動もあって、彼の信念や公約の実現は県議会をはじめ、いたるところで抵抗に会った。知事一人がどんなに力んでも、県会議員、県職員などを説得したり、味方につけたりしない限りは、いたずらに混乱を招くだけだった。それが敗北の原因だろう。

 県政を動かすのは、絶対に一人ではできない。田中氏が人を動かすマネジメントの感覚を備えていたら、長野県は最もユニーク、かつ住みよいところになっていたかもしれない。

 「もったいない」を訴え、7月の滋賀県知事選で初当選した嘉田由紀子知事も、県議会は前知事支持の議員が多数を占めていて、田中氏のケースと似た状況にある。そして、選挙のマニフェストに掲げていた県職員の削減などの数値目標を早くも修正した(日本経済新聞)という。

 無党派知事でも中央官庁出身者は議会対策など手慣れている。民間出身で知事になる人たちは、信念、理念だけでなく、組織や人を説得し、動かす能力を身に付けていてほしい。それは、改革のウエーブを巻き起こしていく基礎的条件だろう。

 

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