« メンバーチェンジした経済財政諮問会議 | トップページ | 薄れる温暖化への関心 »

2006年10月15日 (日)

東京都内の“子供過疎地域”

 15日(日)の昼過ぎ、東京都世田谷区のはずれにある東北沢駅で降り、昼食をとろうと商店街を歩いたが、開いている店は見当たらず。仕方なく、北沢小学校の近くの和菓子屋で団子を買って空腹をしのいだ。住宅地にある商店街だから、休日には営業するほうがお客が入るのではないかと思ったが、商店街の人たちはどう思っているのだろうか。

 この和菓子屋の年配の女性と話をしていたら、「このあたりは住宅地だが、東京の過疎地だ」という。その意味をたずねたら、「このあたりはほとんど子供がいない」からだとのこと。大きな学校なのに、北沢小学校は1年から6年まですべて1学級しかなく、1年のクラスは30人に満たないそうである。

 データにあたってみると、確かに同小学校は1年から6年まで各1クラスしかない。全校の児童数はたったの174人だ。驚いたことに、世田谷区には同様な公立小学校がほかに2つある。世田谷小学校(児童数152人)と花見堂小学校(同129人)だ。最も児童数が少ない花見堂小は1年が14人、2年が19人しかいない。

 また、これらほど少なくはないが、希望丘小は1~5年は各1クラス、6年だけが2クラスで、全体の児童数は192人。九品仏小も1~5年は各1クラス、6年だけが2クラスで、全体の児童数は207人だ。

 一方、大所帯の小学校は、とデータをみると、松丘が最大で、26クラス、917人。次いで25クラスあるのが山野(893人)、明正(891人)、用賀(863人)の3校。24クラスの桜丘(864人)が続く。

 区の人口データによると、北沢地域の5歳から9歳までのそれぞれの年齢の子供の数は801人から840人の間である。10歳から14歳までのそれぞれの年齢の子供の数だと819人から889人までの間だ。そして0歳から4歳までだと、それぞれの年齢の子供は748人から774人までの間である。北沢地域に関していえば、今後、小学校に上がる子供がいまの小学校児童よりさらに減る可能性が大きいと予想できる。

 ところで、世田谷区の公立小学校児童数は各学年とも5千人前後だが、6年生を除いて、下級生ほど多い。要するにわずかずつだが、年々、区の公立小学校の児童数は増加傾向にある。また、東京都の公立小学校の児童総数は2000年度(52万7122人)を底に増え続け、05年度には54万8944人になった。クラス数も増加している。ただ、小学校数そのものは減っているが。

 このように限られたデータだけから断定的なものの言い方をするわけにはいかないが、私鉄が走り、交通の便に恵まれている東北沢の住宅地を、その地域の住人が「東京の過疎地」と表現するのも当たっている面がある。巨大都市、東京を拡大鏡でじっくり見ると、過密と過疎が同居するなど一色ではないことを示す一例だろう。

|

« メンバーチェンジした経済財政諮問会議 | トップページ | 薄れる温暖化への関心 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/12297889

この記事へのトラックバック一覧です: 東京都内の“子供過疎地域”:

« メンバーチェンジした経済財政諮問会議 | トップページ | 薄れる温暖化への関心 »