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2007年3月16日 (金)

財政再建の王道?

 齋藤誠著『成長信仰の桎梏 消費重視のマクロ経済学』を読んだ。マクロ経済学に疎い私には難解。でも、マクロ経済学ってなかなかおもしろいと思ったのも事実である。

 同書で財政再建に関する記述がある。「財政問題は、いくら深刻であったとしても、名目金利が名目GDPを十分に上回る水準を前提に基礎的収支の改善で解決しなければならないのである」(139p)というところだ。

 2005年の政府の経済財政諮問会議で、「中・長期の経済ビジョンにおいて高めのインフレ率、高めの経済成長率、低めの名目金利といった組み合わせが真剣に議論された」(137p)。〔私が調べたところでは、05年12月26日の諮問会議で、「財政再建をやるときに、名目成長率が長期金利を上回る、あるいは長期金利の方が名目成長率より低いという楽観でやるのか、その逆に悲観的にやるのか、ということについて」対立した意見があったことを与謝野経済財政担当大臣が会議後の記者会見で紹介している。大臣は「長期金利が名目成長率を大きく下回るということについては、個人的に疑問に思っている」とも言っている。ちなみに与謝野氏は昨年、病に倒れたままだ。〕

 著者の齋藤氏は、そうした組み合わせがうまくはいかないことを説明したうえで、「国債残高比率の大幅な低下をもたらす低めの実質金利は、低生産性の投資プロジェクトでも資金調達を可能にし、実質金利の低さを資産価格上昇で補う資産価格バブルを生じさせかねない」(139p)と警告している。

 難解で、私自身、よくわからないところがあるというか、わからないところだらけだが、この記述はここに書きとめておきたいと思った。 

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