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2007年5月21日 (月)

「廃棄物を捨てる」から「返す」への意識改革

 茅陽一地球環境産業技術研究機構副理事長の講演を聞いていたら、3R(Reduce、Reuse、Recycle)のうちのRecycleについて、「廃棄」という言葉を無くし、我々の意識を「捨てる」から「返す」へ変えようと提案された。確かに、資源循環を進めるうえで、「返す」という言葉のほうが適切だと思った。

 また、同氏は環境問題に対処するうえで、技術進歩以上に、人々の意識変革が大事だと指摘した。

 地球温暖化などの環境問題に対し、米国や日本には技術革新で解決できるという発想が強い。しかし、安倍内閣が決定しようとしている環境立国戦略づくりに、環境省の中央環境審議会委員として関わっている茅氏の見解は、再生可能エネルギーには限界がある等々、技術中心では持続可能な社会をつくりあげるのが困難であることを明らかにしたと言えよう。

 3Rのそれぞれについて、同氏は、その推進を阻む要因と解決の方策を述べた。解決の方策については、それぞれ技術的な方策とともに社会的な方策を挙げている。社会的方策を紹介すると、Reduce(発生抑制)については、古い革袋を尊重するというように、古きものへの意識を改めることを、Reuse(再使用)については、レンタルの普及、つまり、ものの所有からサービスの利用へと消費者のライフスタイルが変わることを、Recycle(リサイクル)については、「捨てる」から「返す」へと意識改革することをそれぞれ求めた。

 「捨てる」から「返す」へというのは、自然から借りているものを返すという意味だろう。借りているのなら、汚い、よごれたままでなく、きれいにして返すということでなければならない。そうした意識の変革はとても大事だ。しかし、それを根付かせるには、自然や環境などに対する見方を変える教育が必要だし、企業のあり方も変わる必要がある。それをどうやって実現するか、大きな宿題である。

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