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2007年8月25日 (土)

加藤紘一さんは評論家になったのか

 8月24日付けの日本経済新聞朝刊は、「逆風下の政権 与党キーマンに聞く」⑥で、自民党元幹事長の加藤紘一氏のインタビューを掲載している。

 安倍首相の「私を選ぶか、小沢民主党代表を選ぶか」発言について、加藤氏は政権選択の意味合いを持たせたものだから、「民意に従って退陣しないといけない」と言い、続投表明についても批判し、「勇気ある何人かが退陣を求めた。つらいことだが、誰かが言わないといけない」と語った。

 内閣改造について、加藤氏は「人心一新というと当人は悪くなかったことになる。当面は人事への期待から党内は静かになるが、(中略)改造が終わった途端に不満が噴出する」、「自民党はタイタニック号になるかもしれない。それに気づかないで船内のどの席に着くかの議論をしていては船員の命自体が危ない」という。

 そして、安倍首相で次期衆院選が戦えるかについて、「無理だ。参院選の結果を無視したと言って有権者から一層の反発がある」と言い切っている。加藤氏は年末、遅くとも来年の通常国会開幕後には解散・総選挙があるような気がすると述べ、「会社に例えれば、社員は普通、社長の進退問題を議論しないが、倒産の危機となれば、愛社精神で話し合う。今、それが必要だ」と慎重な言い回しをした。

 以上、加藤氏の発言はきわめて適切な内容だと思うが、いかにも高みの見物をする評論家的な発言ではないか。いつから商売替えしたのか。

 いまの自民党は安倍首相(自民党総裁)にはっきりと正面きって対決する人物すらいない。陰でぶつぶつ言っているだけの腑抜けの集団のようにみえる。加藤氏は派閥のボスではないが、現役の自民党所属国会議員である。いまの国会議員の中で、加藤氏ほどの見識、良識のある人物はまれだ。いまこそ、孤剣をふるってでも、自民党の危機打開のために立ち上がったらどうか。さもなければ脱党すべきである。そのどっちもしないなら、政治家を廃業し、評論家になるよう勧める。晩節を汚さないために。

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