« 超低金利政策を続けるだけでいいのか | トップページ | 05年度の国の財務書類を読む »

2007年9月 1日 (土)

日本社会は自壊しつつあるのか

 無茶苦茶暑かった8月の夏が終わった。でも、日々のニュース報道を見ていると、カッとくる話の多いこと、多いこと。

 ストーカー警官が女性の家に不法侵入し、女性を射殺し、自分も拳銃自殺した事件で、警察は死亡警察官に退職金を5割増しで払うと決めたという。この報道は何かの間違いかと思ったが、そうではないようだ。もしも、警察官が生きていたら、殺人犯として逮捕されるだろうし、懲戒解雇だろう。当然、退職金なんて出っこない。それなのに、自殺すれば、ご褒美まで出るの? ついでに言うと、退職金は私たちの税金から出すことを警察のお役人たちは忘れているらしい。

 国土交通省の08年度予算概算要求で、道路特別会計の予算を上回る道路整備予算を要求したという。小泉政権のとき、道路特別会計のカネを全部、道路整備に充てている仕組みを廃止しようという声が高まった。財政危機に直面しているし、環境問題の観点からも、もう道路をどんどんつくる時代ではないという理由からだ。しかし、道路族議員や国交省、さらに自動車業界などが猛烈に抵抗し、その結果、どうしても必要な道路はつくることとするが、それで余ったカネは一般財源に充てることで決着した。

 しかし、今回の概算要求で、国交省は1円たりとも一般財源には渡さないという意思を表明したわけだ。「必要な道路」を彼らの都合のいいように解釈し、国民経済全体の利益をになう立場を放棄したのである。官僚の腐敗、ここにきわまれり、だ。

 厚生労働省の九州厚生局局長を最後に退職したOBが社会福祉法人「枚方療育園」の前理事長と縁戚関係にあり、多額の金品を受け取っていたという。OBの言う通り、仕事上、便宜をはかったことはないとしても、厚生労働省と社会福祉法人という関係があって、多額の補助金が国から流れている以上、法人側から一方的に利益供与しているというのは、第三者の目からみれば贈収賄や癒着に見える。それにしても、前理事長の羽振りのいいこと、福祉施設の経営はもうかるものらしい。まあ、以前から言われていることだけど、そこにメスは全然入りませんね。

 国家公務員倫理法に触れる云々はさておき、この官僚OBの側に、「オレのほうが偉いのだから、いろいろしてもらって当然」という特権意識が強かったように思われる。厚生労働省(そのうちの旧厚生省系)および社会保険庁の職員には、公務員として、やってはならないことのわからない者がかなりいる。彼らは仕事柄、○○してやる(措置)ということが多かったから、上下意識ないし官尊民卑の意識が骨の髄まで染み込んでいるのだろう。

 山形県の置賜農業共済組合が1999年、農業災害補償法に基く共済掛金を水増しし、国の補助金を不正に受給していた。それが3年ほど前に会計検査院などから指摘されたにもかかわらず、いまもって返済が実行されていない。同組合の組合長はこのたび農林水産大臣になった遠藤武彦衆議院議員が勤めていて、8月31日にあわてて組合長理事を辞任した。不正受給(税金ドロボー)していた組織のボスが補助金を出す側の農水省の親玉になるなんて、奇っ怪な出世物語?

 補助金を水増し請求したり、不正に使用したりする話は農業分野に限らず、いくらでもある。医療費、介護費用などの水増し請求もちょくちょく表沙汰になる。まあ、税金のムダ遣いは限りなく存在するとみてよかろう。

 大阪市で開催された50km競歩で、案内係が周回数を勘違いしたため、選手が失格。東京の私鉄で、発車してすぐにドアが開いた電車があった。生後2ヵ月の乳児が泣き止まないため、若い父親が殴ったりして殺した。妊娠したら、身体に気をつけるべきなのに、深夜2時半ごろ、スーパーに行っていて、腹痛が起き、救急車に。受け入れる病院が容易に見つからず、死産に、etc。どの話も日本社会が自壊しつつある現れに思えてならない。

|

« 超低金利政策を続けるだけでいいのか | トップページ | 05年度の国の財務書類を読む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/16312146

この記事へのトラックバック一覧です: 日本社会は自壊しつつあるのか:

« 超低金利政策を続けるだけでいいのか | トップページ | 05年度の国の財務書類を読む »