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2007年10月23日 (火)

接待はかつてのほうがすごかった

 インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するための法案が衆議院で審議入りした。これに先立って、防衛省の守屋武昌前事務次官が利害関係のある出入り業者とゴルフをしていたことなどが明らかになった。2000年に自衛隊員倫理規程が施行され、禁止になったのに、以後も続けていたという。

 ほかの業者からも、守屋氏がこうした問題となるような接待を受けていたかどうかは知らないが、ひんぱんに同一人物と付き合っていたことから察するに、ほかの接待は少ないか、なかったのではないか。

 十年一昔というが、かつて、中央官庁の役人が民間などから受けていた接待はすさまじかった。ノーパンシャブシャブというと、思い出す人が多いだろう。エリート官僚が得る余禄はかくやとばかり、すさまじかった。土日も平日もゴルフや宴会などの接待を受けていた。いま、銀行の頭取・社長におさまっている財務省(旧大蔵省)OBたちは、皆、接待漬けになった体験を持つ。

 だから、いま、ある地方銀行の頭取になっている某財務省OBが地方財務局から本省に戻ってきた当時、「あそこはよかったなあ。毎日のように、昼はゴルフ、夜は料亭。地元の経済界のトップにそういうところでしょっちゅう会う。本当に楽しかったあ。また行きたい」としみじみ懐しんでいたことを思い出す。ほかの省庁のエリート官僚OBも、ほとんどが似たような接待漬けの経験を持っているだろう。

 今日、守屋前次官の受けたゴルフ接待そのものは、国会でも大問題になっているように許されない行為である。だが、われわれの社会はつい10年ぐらい前まで、社会的エリートと自負する高級官僚はもっともっと派手な接待でさえ受けるのを当然視していたのである。もちろん、それをよしとしない官僚もいただろうが、それはあくまでも例外にすぎなかった。

 えらい人の余禄とみなされ、ないしは、みなしてきた派手な接待。それは許認可権限や工事発注、政府調達などで民間企業などが政府にとりいり、自らの利益を図るためである。しかし、規制撤廃、公共事業削減、公開入札や接待規制などにより、高級官僚が派手な接待を受けることはなかなか望みにくくなった。

 接待なんてなくていいと、官僚の意識のほうも変わってきているようだが、過去10年間ぐらいの間に、官の役割や社会的評価がすっかり低下した。そして、国民の官僚を見る目も厳しくなった。そのことが守屋前次官の問題で浮き彫りになったような気がする。

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投稿: 政府調達情報 | 2009年3月 3日 (火) 16時42分

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