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2007年10月18日 (木)

コメづくり農家の恐るべき高齢化

 もっぱらコメづくりしかしていない農家、即ち「稲作単一経営農家」の年齢構成(05年)は、70歳以上が49%、60~69歳が27%、50~59歳が11%、‥‥。財政制度審議会の財政構造改革部会(07年10月17日)の資料にある円グラフで、この数字を見て驚いた。

 農林水産省は、販売する農産物のうち、当該作物(例えばコメ)が8割以上という農家を「単一経営」と定義している。そのうち、「主業農家」といって、「農業所得が農家の所得の50%以上で、65歳未満の自営農業従事60日以上の世帯員がいる農家」は稲作の場合、わずか7万7558戸しかない。

 このコメづくりの「主業農家」のうち、65歳未満の「農業専従者」(1年間に150日以上、自営農業に従事した者)がいないのはなんと約40%にあたる3万1258戸である。コメづくり農家の高齢化がこれほど進行しているとは不勉強にも知らなかった。

 サラリーマンなどをしながら休日に農作業をするような「準主業農家」(細かく言うと「農外所得が農家所得の50%以上で、65歳未満の自営農業従事60日以上の世帯員がいる農家」)がコメづくりでは26万6744戸ある。そして、「副業的農家」(「65歳未満の自営農業従事60日以上の世帯員がいない農家」)がコメづくりには56万4517戸もある。

 野菜づくり、果樹づくり、あるいは酪農などの単一経営農家などに比べると、コメづくりの「主業農家」の割合は圧倒的に低い。言い換えれば、もっぱらコメづくりに賭ける農家の割合が極端に小さい。コメづくりに賭けてはいないが、コメ政策に利害関係のある農家の数が圧倒的に多いということである。農業政策がコメ政策に偏るのは、そのせいだ。

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コメント

まぁ日本の食料は外国産にたよっていればいいんじゃない?食料自給率をあげようなどと夢物語をほざけるのももう数年の話だってことだ。農業が壊滅しようとしているのに別に日本人はそれほど関心ないんだし、農家やコメが必要ならみんなで何とかしなきゃと思うはずだがだれも行動しないし消費者は相変わらずスーパーの安い野菜や米にしがみつくし。中国産がよければそれを買っていればいいのだ。食の安全など自分たちが足元で高い野菜を買わずに崩しておきながら矛盾したこと言いまくりだものな。このまま行けば間違いなく日本の農業は壊滅状態になって耕作放棄地だらけになり、外国産食料だけを食べて生きてゆくようになるだろう。日本人消費者はそれを間接的に望んだ結果なのだから。大規模農業って言ったって誰がやるのか?それ以上の規模とスピードで耕作放棄地は全国各地に広がってゆくだろうし。

投稿: | 2010年7月24日 (土) 11時45分

農家の嫁のたちばから考えると、田舎ではほとんど農協まかせで、肥料・苗・除草剤代など購入するしかなく年々値段が上がるし、作業の委託業者代も高くなる。作るよりスーパーで買って食べたほうが安い現状です。子供達の進学でも、遠くへ出さなくてはならず、3人もいたら家庭は火の車夫婦共稼ぎが必須、田畑はあれど年寄りにまかせ働くしかないんです。なぜか、間違っていませんか。田を荒らすなと言いう。コメ・野菜の輸入を見直したらどうなんでしょう。それに、大学に行きたくても高額・私立の高校は無償化ならず、義務教育の子供には高校・大学生よりお金がかからないのに手当てを出す。給食費0円で充分だとおもいます。3人育てて来た経験のうえで。主婦の声を政治家は聞いてほしい。今の日本の政治家は、お坊ちゃんのばかばっかり

投稿: ゆかり | 2010年7月24日 (土) 11時32分

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