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2007年11月 8日 (木)

香西税調会長「メタボリ体質改め、歳出抑制を」

 政府税制調査会は税制改革について審議を重ねているが、10月30日の企画会合(第20回)終了後の記者会見で、香西泰会長は、悩みというか、ぼやきというか、以下のような発言をしている。

 「税のあり方については私どもしっかりやらなければいけませんが、同時に、やはり歳出を抑えることがかなり大事なことであって、それについては税制調査会としては強調しなければいけない」、「我々は何も増税することを喜んで、サディズムみたいに国民を苦しめようと思って仕事をしているわけではない」、「例えば過去の赤字の尻ぬぐいに増税するということは、これは国民にとってかなり厳しい要求になるということは、我々自身が一番身にしみて感じることなのです」。

 税調はいままでは大体、減税をするところで、「消費税が登場したときには、確かに将来の税源ということを十分考慮されたわけでしょうけれども、やったときの時点においては、あれは直間比率の是正だった」、「所得税を下げておいて、あとから消費税を入れていった」ので、「ネットの増税」ではなかった。

 しかし、「今後の我々の仕事というのは、それは非常に厳しい」、「ネット増税になる可能性があって、それに対しては、非常な批判もあり得るだろうということを覚悟せざるをえない」、その場合には「歳出の面でも(抑制に)協力してもらわなければ、なかなかそれが実行されることは」難しい。

 「歳出についていえば、今のメタボリ体質、財政がどんどん膨張していくような仕組みを考え直すことが一番大事だと私は思っていまして、例えば社会保障制度自体をもう少し考え直すとか、いろいろなことをやってもらいたい」。

 税制調査会としては「本来の税制のあり方を議論する上で、税を国民からいただくことになる(=増税する)にしても、そういう(歳出抑制)努力をして、かつ、税制についても十分考慮して、初めて増税というようなことが何とか受け入れられる、多少は理解していただけることになる、ということを考えなければいけない段階」である。増税で「どういうメリットが将来に期待できるか、そういったことについての検討をやっていかないと、我々自身が立ってやっていられない、こういうことになるのだろうと、やや悲壮な感想を持って、緊張して今日の議論を聞いておりました」。

 巨額の借金を減らすには増税する必要があるが、国民に負担ばかり求めても、受け入れられない。その前に、政府が懸命に歳出削減しなければいけない。良識派の香西会長らしい率直な発言である。

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