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2007年11月11日 (日)

舛添大臣のご意見にひとこと、ふたこと

 舛添要一厚生労働大臣が月刊雑誌「中央公論」12月号に、「国家の信用はコンビニ以下だーー社保庁、自治体、官の質の低下がとまらない」という題で書いている。その中で、なるほどと思うようなことをいくつか指摘している。

1. 「官の質は明らかに低下している。人間は弱い存在で、目の前に現金を積まれたら取りたくなるという、ある意味で性悪説に立ったうえで、制度設計をしていかなくてはいけない」。

2. 「日本人はもはや誰かがチェックをして監査していないと、不正を行う国民になってしまっている」。

3. 「社会保障政策について論議するとき、どのような施策をしたら、このような負担にもかかわらず、日本の活力が一番保たれるかといった視点がまったくない」。

 とはいえ、舛添大臣の指摘を全面的に肯定するのはどうかなという気もする。

 「1.」で指摘されている官の質の低下は確かだが、社保庁や市町村のずさんな仕事ぶりや横領は何十年も前からずっと続いてきたことである。単に、過去は、官庁が国民に対して威張っておれたから、でたらめな仕事ぶりを隠すことができたにすぎないのかもしれない。政治(家)があまりにもひどかったため、官僚が国を支えているように思えたものだが、実は、官の質は以前からひどかったとも考えられる。

 「2.」は、大臣が役人の腐敗を頭に置いての指摘だが、いま、中身がブランドや表示と異なる食品や、性能を偽った製品が連日のようにあばかれているのをみると、本当にそうだなあ、とも思ってしまう。だが、食品で槍玉に上がっているのも、大体は、もう何十年も前から行なってきたことである。商売なんてそんなもの、という通念が長い間、当事者の頭に染み付いていたのではないか。途上国がやっていることを、まだ日本も脱却できていないのだろう。

 守屋前防衛省事務次官の接待漬けについてのブログに書いたように、われわれ国民の意識や見方が格段に厳しくなってきたということが問題の本質ではないだろうか。その変化に気付かず、自主、自律、公正などといった価値を尊重する組織運営や行動に転換できず、従来の行動パターンを続けている組織やそのメンバーがいま、叩かれているにすぎないと考えられる。 

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