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2007年11月23日 (金)

年寄りの多い国と、若い人の多い国と

 日本では75歳以上の人の割合が初めて10.0%の大台に乗ったという。07年11月1日現在の推計人口(概算値)だそうだ(総務省発表)。65歳以上ということでみると、21.5%である。日本は長寿国だし、少子化でもあるので、すんなり、そうだなと思う。

 東京都内では、オフィス街や新宿・渋谷などの若者中心の繁華街は別として、街を歩く人の平均年齢はかなり高い。商店街で、足腰が弱っている高齢者が、自転車がずらっと停めてあるために狭くなっている歩道をゆっくり歩くと、しばしば歩道の“渋滞”が起こる。さりとて、それで文句を言う人もいない。

 高齢者の割合の代わりに0~14歳の人口の割合をみると、直近で13.5%。しかし、1950年(昭和25年)当時はなんと35.4%もあったのである。高度成長が終わる1970年で23.9%だった。社会全体が平均で若ければ、それだけ活力に充ちていたということだ。

 先頃、ヴェトナムを訪れたときに驚いた一つは、人口構成で若者が多いことだった。5年刻みで人口(2005年)をみると、10~14歳が12%近くで一番多い。次いで15~19歳で11%強。その次が35~39歳、20~24歳、30~34歳と続く。65歳以上は7%しかおらず、0~14歳が27%程度なので、日本の高度成長期に似ている。

 Honda Vietnam Companyの二輪車組み付け工程の一部では、20歳台前半の男子工員が数十人、1メートルぐらいの間隔でずらーっと並んで作業していた。高度成長時代以来、日本のさまざまな工場を見てきたが、これほどに若者がどっと集まって作業しているのを見たことは一度もない。Honda Vietnamの工場は壮観としか言いようがない光景だった。

 主要都市のハノイやホーチミンは一日中、沢山のバイクがあふれんばかりに走っている。朝のラッシュアワーには、バイクの奔流で、歩道までもバイクが走っている。バイクを運転しているのは若い世代がほとんど。彼らはよく家族、友人などを乗せているが、高年者を乗せているバイクは滅多に見かけなかった。

 ヴェトナムは日本の国土面積、人口などを少し縮めたような国。国土が南北に長いのも似ている。共産党の一党独裁や名目GDPが日本の100分の1にすぎないなど、政治・経済面では何かと日本と対照的なところがある。しかし、気質などは日本(人)と似ているといわれる。海にずっと面していて地政学的には有利な位置にある。それに食い物もうまい。だから、ヴェトナムに親近感を抱く日本人は多いらしい。それはそれとして、年寄りの多い国と若い人の多い国の両方を体験し、差異について考えるのはとても刺激的である。

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