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2007年12月 4日 (火)

「太田知事の出馬断念」、所詮その程度の人だったのか

 大阪府の太田房江知事が12月3日、3選出馬を断念すると発表した。過去2回の選挙で推薦してくれた自民、民主、公明の3党が太田氏を支援しないうえ、連合大阪も推薦しないことにしたからのようだ。しかし、支援してくれる政党などがなくなったから、出馬を断念するという太田氏の発想は、氏がいかにお粗末な人物かを天下にさらしたと言っていい。

 2000年に横山ノック知事が辞職したあとに、落下傘候補として知事に当選した太田氏は来年1月の任期までに約7年、大阪府の知事の座にある。それだけ長く知事をやっていれば、普通なら、知事として今後も府民のためにぜひともこんなことをしたいという抱負があるものだ。

 他県の知事選挙では、初めてのときは政党の支援で当選するが、次からは政党の推薦を断って無党派候補として出馬し、再選や3選された人もいる。そもそも、地方自治の原点に立てば、政党の支持や推薦などは必要不可欠なものではない。だから、太田氏にきちんとした抱負があるなら、政党がほかの人を候補者として推薦しようが、住民を最も幸せにするのは自分の政策(マニフェスト)だと訴えて勝負すべきだった。

 しかし、実は、太田氏には首長として大阪府をぜひともこうしたいという夢がなかったのではないかと思う。もともと、自民党の実力者から突然、知事選に出るよう求められ、大阪府をどう改革しようという抱負もないまま、転勤か天下りのような気分で立候補したのだろう。そして、当選後も、彼女はその段階にとどまっていたのだとしか考えられない。

 中央官庁出身者が知事に多い。その中には、太田氏と似たような事情で選挙に出た人も少なくない。ただ、彼(彼女)らは大体、知事になってから、いろいろ勉強する。その結果、知事の仕事の意義を強く感じるようになり、長く知事業をやりたくなる。それもまた弊害が多いが‥‥。

 いずれにしろ、太田氏がその程度の人物だったことが今回、はっきりした。それはそれでよかった。 

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