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2007年12月19日 (水)

鴨下環境相「パラダイムは変わりつつある」

 12月19日、日本記者クラブで行われた「環境問題」政策討論会は、鴨下一郎環境大臣と民主党の岡崎トミ子「次の内閣」環境副大臣の間で行われた。バリで行われたCOP13(第13回気候変動枠組条約締約国会議)を終えたばかりの鴨下氏は、ポスト京都議定書の道筋ができたことから、バリを機に「パラダイムは変わりつつある。環境を優先しつつ、経済も両立させるということになってきた」と語った。

 また、鴨下氏は、バリの合意で、ポスト京都について「すべての国が議論する場ができた。これは人類史上、初めてのことである。また、1人勝ちを許さないという考えをすべての国が共有した。これはターニングポイントだ」と述べた。

 これまで経済と環境の両立と言われてきた。しかし、世界中が地球温暖化を人類の危機と受け止め、各国が「差異ある責任」を踏まえつつ、温暖化対策にこぞって取り組むということになると、少なくとも先進国では環境をさしおいて経済を優先することは許されないし、経済と環境の両立が難しいときは環境を優先することになる。鴨下氏はバリでそれを実感したというわけだ。

 COP13では、日本はポスト京都に関して明確な意見を表明しなかった。そのため、NPOから「化石賞」を受ける破目になった。「不名誉なこと。重く受け止める」という鴨下氏は「インドネシアが1人だけ、議長としてまとめ役だったが、ほかは皆、勝手なことを言って意見が全くバラバラ。だから、私は最初から調整役をやることにした。しかし、私は日本がEUに匹敵する温室効果ガスの削減をせねばと思っている」と語った。ちなみにEUは2020年に1990年比25~40%削減という目標を提案した。

 岡崎氏は環境省の活動を基本的に支持しているので、鴨下環境大臣と激しく議論するような場面はなかった。縦割り行政の色彩が強い日本では、福田政権の環境大臣と経済産業大臣とがディベートするほうが、問題点が浮き彫りになったかもしれない。

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