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2007年12月 2日 (日)

あれこれ、気になることが多い

 東京都と神奈川県の境を流れる多摩川。JRの電車から川崎駅に近い多摩川を見たら、ホームレスの青いビニールの住処がかなりの数あった。しばらく前に比べて、相当増えているという印象だ。その多摩川べりには何軒かの高層マンションの建設工事が進んでいる。マンションから下を見下ろせば、青いビニールが散在しているという景観も「豊かな国、日本」の一部だが、何とも違和感がある。

 日曜日の朝10時前、繁華街のパチンコゲームセンターの前に、中高年者が道路にあふれんばかりいた。一瞬、競馬の馬券売り場か、と思ったほど、似た雰囲気の男たちばかりで、いかにも殺伐としている光景だった。近年、駅前や繁華街にパチンコゲームセンターが増えた。明るく、華やかな店内は昔のパチンコ店のイメージとは違う。女性客もかなり入っている。都会に住む日本人は1人世帯が多いからか、携帯電話にせよ、パチンコゲームにせよ、機械を相手に遊ぶレジャーが好きなのだなあと思う。直接、ほかの人と会ってしゃべったり、遊んだり、一緒に運動したりする機会があれば、そっちのほうを選ぶのだろうが。

 駅近くのブックオフに久しぶりに寄った。半年ぶりぐらいか。すっかり、本の配置が替わっていて、1階はほぼ全部がコミック類だった。前は、コミック類を含め、1階にさまざまな分野の本が陳列されていた。売れるものを1階に並べるという常識にしたがえば、字が一杯詰まっている本に比べ、コミック類のほうが読まれているということか。新聞を読まない、本を読まない、そして議論をしない、そういう若い世代が日本社会を担うのかと思うと、心配になる。

 ところで、ブックオフで『ソニー自叙伝』という本があったので、手にとってみた。1998年3月に出版されたもので、著者はソニー広報センターとある。創立50周年を記念して会社が発行した『源流GENRYU』をもとに、市販向けの本をつくったという。私も当時、同社から『源流GENRYU』をもらい、目を通したことがあるが、『ソニー自叙伝』をいま読むと、21世紀のソニーをばら色に予想していて、とても違和感がある。2000年前後を境に、ソニーは時代の先端を走る一流企業から脱落する。50年の歴史で培ったコーポレート・カルチャー(企業風土)がネット時代の急激な経営環境の変化に即応できなかったのである。自分の会社をすばらしい会社だと広報が書いて市販するというのは普通に考えればとんでもないことだが、そういうおごりが会社をダメにしたという教訓として古書の『ソニー自叙伝』は105円の値打ちなのかと思った。

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