« 1日にしてはずれた「年間株式相場見通し」 | トップページ | 変化を恐れないで »

2008年1月 8日 (火)

ナポリのごみの山はどうなる

 イタリア南部の世界遺産の街、ナポリ。家庭などから出るごみの回収が行われず、通りや学校などに山のように積まれているという。そこで、7日のロイター通信によれば、イタリア陸軍がごみの山を除去し始めた。

 イタリアは地域によっては家庭ごみを焼却せず、処分場に捨てるらしい。したがって、処分場が一杯になれば、別の処分場に捨てることになる。しかし、ナポリでは処分場の確保が難しくなったので、2007年末までに大規模な焼却施設を完成させることにしていたが、それが延びている。そこで、1996年に閉めた処分場を再開しようとしたりしたが、環境悪化をおそれる地域住民が反対して道路を封鎖したりしているという。

 同国の場合、マフィアが廃棄物の輸送や処理に深く関わっているため、不適正処理が行われ、住民の健康に悪影響を及ぼしているようだ。焼却施設の建設が遅れているのもマフィアのせいらしい。し尿や廃棄物は毎日、発生するから、一時的な対応策では解決にならない。イタリアの民主政治の真価が問われる。

 西欧では、中世に城壁の外に廃棄物を捨てればよしとしていた経緯から、焼却炉の導入が日本よりもはるかに遅れた。ナポリのあるカンパニア州はいまだに捨てるだけが基本というわけだ。

 日本では、疫病を防ぐという公衆衛生の観点から、生ごみは焼却を原則としてきた。1990年代に、焼却するのは資源の浪費だし、環境を汚染するとして、西欧のように燃やさないで埋めるだけにすべきだという“環境保護運動”が一部にあったが、さすがに近年はそういう主張を聞くことはない。

 また、リサイクルの推進や「もったいない」に立脚した3R(Reduce、Reuse、Recycle)活動で、廃棄物の発生量も、中間処理量、最終処分量も年々減っている。家庭などからの一般廃棄物も、産業廃棄物も、同じ傾向だ。それに伴い、中間処理施設、最終処分場の新規需要は少なくなったし、暴力団などが介在する不法投棄などは減っているようだ。

 しかし、資源価格高騰もあって、家電リサイクルでは消費者から処理料金などを受け取っていながら、正規のリサイクル業者に渡さず、横流しする犯罪が横行している。日本も威張れたものではない。 

|

« 1日にしてはずれた「年間株式相場見通し」 | トップページ | 変化を恐れないで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ナポリのごみの山はどうなる:

« 1日にしてはずれた「年間株式相場見通し」 | トップページ | 変化を恐れないで »