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2008年1月 5日 (土)

1日にしてはずれた「年間株式相場見通し」

 正月明けの4日、日本の株式市場はいきなり大幅に値下がりした。日経平均は616円安、率にして4%安の1万4691円となり、昨年の最安値(1万4837円)を下回った。

 日本経済新聞が1月3日付けに掲載している、経営者21人に聞いた今年の国内株価見通しによれば、日経平均の安値を1万5千円と予想した人は7人、1万5300円という人は1人。これら8人の予想は1日にしてはずれたことになる。ちなみに、14500円と予想した経営者は10人、残りは14000円の3人。来週、もう200円下がれば、予想を14500円とした10人もはずれることになるが、どうなるか。

 何十年も前から正月3日付けの日経に載る経営者の株価見通しは、当たるも八卦、当たらぬも八卦とはいえ、経営者の景気や株価に対する見方を反映している。ことしは「春先安、年末高シナリオが大勢」という記事の小見出しが示すように、安値をつける時期は1月~3月が多い。そして、判断理由にサブプライム問題を挙げている経営者が多い。他方、企業の業績は新興国の需要に支えられ、好調が続くという見方が多い。今年後半に高値を予想しているのは、サブプライム問題の悪影響が今年後半には薄れるという見方なのだろう。

 経営者による株価見通しは概して楽観的である。経営者の性格からしてそうだ。それに、景気循環のどの局面にあろうとも、予想時点の株価に比べ、極端に安くなるという予想をするというのは職業柄しにくい。逆に、高値はかなり上値を予想しても、批判を受けるおそれはない。強気は、「景気は気から」などといわれるように、むしろ喜ばれる。それと、経営者の多くは、自社の株価が低いと感じているから、それが市場全体の相場見通しにも影響していると思う。

 ということで、高値の予想は大体、予想時点の株価からはかなり高い数値になる。それが経営者による株価見通しなのである。高値の予想は証券会社のトップの1人が言う2万1千円はさておき、19500円が1人、19000円が6人、18500円が6人。低めだと16500円が1人、17000円が1人である。安値予想よりもばらつきが大きい。

 1年前の紙面を引っ張り出して、あの人の見通しは当たった、はずれたと評価するような人はよほど酔狂な人である。さはさりながら、1日ではずれるというのはいささかお粗末だ。(注:アンケートをとった時点の株価水準がもっと高かったという事情があったかもしれないが、考慮せず。)

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