« 増え続ける国の借金と道路特定財源とは関係ないのか | トップページ | 王子江の水墨画展を見て »

2008年2月29日 (金)

埋蔵金論議もいいけど、フローの財政改革が必要

 自民党の財政改革研究会(与謝野馨会長)が2月27日に「霞が関の埋蔵金」に関する報告を発表した。特別会計や独立行政法人などの積立金、剰余金などは将来の給付に備えて積み立てたり、経済変動に備えて積み立てているもので、これまでも必要以上に増えた場合には一般会計に繰り入れたり、国債の償還に充てたりしているという。これらは一過性の財源で、毎年の安定財源として期待できるものではないとのことだ。

 特別会計などが過剰に余裕資金を抱え込んでいるのは、無駄づかいを誘発しかねないから、財政効率の観点上、好ましくない。中川秀直自民党元幹事長が4、50兆円と言っていた「埋蔵金」が事実なら、それを財政事情の厳しい国の一般会計予算に取り込むというのも意味のないことではない。とはいえ、バランスシートの資産と負債の勘定に両建てになっているものだから、目の色変えて議論する問題ではないとも言える。

 そんなことよりも大事なのはフローの改革である。つまり、歳出・支出の中身の徹底した見直し、削減が求められる。一般会計、特別会計、それにつながる独立行政法人、特殊法人などに関して、歳出・支出をゼロ・ベースから洗い直すことがとても大事だ。従来、予算が付いていたから、来年度も付くものだという思い込みを排し、歳出・支出の優先度をつけて限られた予算を配分するという当たり前のことをやってもらいたい。

 税金と借金を基本とする歳入・収入については、財政赤字の累積を考えると、増税をという意見もあるが、まずは歳出・支出総額をいかに削るかが先である。増税はその成果が出てからのことだ。

 最近、2011年度にプライマリー・バランス(PB)を実現することは難しいという声が聞かれる。それと裏腹の関係で、08年度補正予算で農業関係などのばらまき予算が復活したり、社会保障予算の増加抑制を撤廃すべきだという意見が出てきている。道路特定財源の10年延長とそれによる道路建設の推進も、同じ流れにある。これらフローの歳出・支出放漫を抑制するための改革が「埋蔵金」なんかよりはるかに重要な課題である。

 国も地方自治体もだが、歳出で大きいのは役人、職員の人件費である。彼らは給与をもらっているのだから、まず自分の頭や身体を仕事にフルに使ってほしい。ともすれば、彼らはほかに予算をもらわないと、仕事をしないきらいがあるが、それは誤った先入観によるものである。 

|

« 増え続ける国の借金と道路特定財源とは関係ないのか | トップページ | 王子江の水墨画展を見て »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/40311923

この記事へのトラックバック一覧です: 埋蔵金論議もいいけど、フローの財政改革が必要:

« 増え続ける国の借金と道路特定財源とは関係ないのか | トップページ | 王子江の水墨画展を見て »