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2008年3月13日 (木)

市場は大荒れだが‥‥、トヨタは‥‥

 13日の欧州為替市場で一時1ドル99円77銭と12年半ぶりに100円を切る円高になった。また、13日の東京株式市場は日経平均の終値が1万2433円と2年7カ月ぶりの安値になった。12日のニューヨーク原油先物市場は4月渡しが1バーレル110.20ドルまで上がった。また、13日のニューヨーク金先物相場は4月物が一時、1トロイオンス1000ドルをつけた。市場が激しく動いているのを強く感じる。内外の経済の先行きがどうなるか、予測しがたい状況にある。

 そんな中、トヨタ自動車の渡辺捷昭社長の会見が13日、東京・千代田区の日本記者クラブで行われた。世界一の自動車メーカーであるトヨタはものづくり企業として長期的、かつ確固たる経営理念、経営戦略に基づいて経営を実践していることがよくわかった。

 渡辺社長がクラブのサイン帳に「愚直、地道、徹底」と書いたように、同社はものづくりの真髄を徹底的に追求している。しかし、この「愚直、地道、徹底」は、いまの世相には失われてしまっている日本社会のかつての良さ(長所)を指摘されたような思いだ。

 同社長の話は多岐にわたったが、その中で興味深かった部分をいくつか取り上げる。「再生循環型社会」ということで、「環境、エネルギー、安全のテーマは積極的に対応しないと、我々の生きる道は無い」、「クルマのワクワク、ドキドキといった楽しさ、感動をマキシマイズ(最大化)する」、「企業を持続的に成長させることも必要である」という。

 クルマは排ガスによる大気汚染、地球温暖化や、有限な化石燃料の消費、交通事故などのマイナスを伴う。生産などでも電力などを使う。そうしたマイナスをとことん小さくするために、ハイブリッド方式の全車種への採用、プラグ・イン・ハイブリッド方式の開発・実用化など革新的なクルマや低コストの生産方法の開発・実用化に取り組んでいると述べた。また、工場における電力の太陽光発電への転換、工場の生産ラインのコンパクト・スリム・シンプル化による省エネなどにも取り組んでいることを明らかにした。

 「バッド・ニューズ・ファースト」で、問題が起きたらすぐ関係者に知らせ、皆で解決をめざすとか、「むだ、むら、むり」の除去などを実践するなど、ものづくりの王道を歩み、「活力、品格がミックスした企業集団であり続けたい」と語った。

 グローバル化しても、トヨタは「基礎的、中核的な研究開発は日本で行う。日本でのものづくりは維持する。日本での生産量はいまの水準を維持したい。少子高齢化でもきちんと生産ができるような生産技術を開発している。高岡工場がその第一弾だ」という。

 トヨタにはカンバン方式一つとっても、ひとりよがりのところがあるなど、疑問を感じることが少なくない。とはいえ、最近の日本の政治、行政のていたらくを見るにつけ、トヨタの存在は混迷する日本にとって救いのような気もしてきた。

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コメント

貴下の以前のブログ記事で法律の養成機関の学生の将来を悲観していた。しかし、もっと上手が居ることを御存知だろうか。
 
その社長は、何故、経済学部を選んだのか言及している。法律を専攻する者は馬鹿だ。自分はお金のこと以外は知らない。だから、経済学部だ。法律?そんなことは知らないと言っておいて、実は脱法行為をするのが一番頭が良いと。この発言を聞いて、すべてを悟ったのであった。断じて許してはならない。
 
つまり、プレス発表は、自分の意思に反対だと見なせばW氏の考え方が理解できそうである。

投稿: 漂流者 | 2008年3月14日 (金) 12時14分

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