« 消費者も無い袖は振れない | トップページ | 人はつながりを求める »

2008年6月 8日 (日)

大阪府・橋下知事の言やよし

 大阪府は「大阪維新」プログラムを5日に発表したが、橋下徹知事のコメントは立派だった。国がもっとカネをくれないとやっていけないと愚痴る他地域の知事に、橋下さんの爪のあかを煎じて飲ませたいとすら思う。

 知事のコメントで感心したのは、第1に、住民に対し、行政の収入の範囲を超えたサービスを求めるな、と言い切ったことである。行政の収入の範囲を超えるサービスが欲しいなら、それに見合って税金を多く納めるか、さもなければ、行政に頼らず、住民自らが汗をかきなさいと言っている。行政の収入が減ったら、行政サービスもいままで通りというわけにはいかない、減るのを覚悟してもらいたい、と言う。

 第2に、崩壊したといわれる地域コミュニティを再生し、従来、もっぱら行政に依存していた地域での互助活動を、財政難で行政が手をひいたあとは、住民同士で経費を負担してでも続けようとか、住民同士が汗をかいて協力して続けようというように思ってほしい、と住民に求めたことである。

 第3に、従来、行政は必要な事業経費を積み上げ、収入が足りなければ、起債(借金)で賄ってきたが、この発想を根本から転換し、収入の範囲内で予算を組むという原則に徹した。それで、借換債の増発および減債基金からの借り入れという禁じ手に頼らず予算を編成した、と言う。もっとも、退職手当債85億円~185億円を発行するから、完璧ではない。

 第4に、大阪を変えたいという思いを府民と共有することが大切だと述べている。そして、「高い経済力と歴史文化の蓄積」、「個々の地域が持つ主体性と先見性」、「自主自立の精神に裏打ちされた人々のバイタリティ」の3つこそが大阪本来の強みだと指摘し、府民のみんなの力を結集していこうと呼びかけている。

 コメントを読むと、知事は、泣き言を言わないし、改革のけわしい道のりを述べて府民に覚悟を迫っているなど、リーダーシップを発揮しているように思える。福田首相ら現内閣も、これぐらいにはっきりと国民に財政危機の実態を説明し、財政健全化のために何をしなければならないかを明確に言うべきだろう。

|

« 消費者も無い袖は振れない | トップページ | 人はつながりを求める »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/41476205

この記事へのトラックバック一覧です: 大阪府・橋下知事の言やよし:

« 消費者も無い袖は振れない | トップページ | 人はつながりを求める »