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2008年7月30日 (水)

内閣改造にどんな意味があるの?

 福田首相が近く内閣改造に踏み切るという。でも、何のためにやるのか、と思う人は多いような気がする。

 改造をやれば、小幅の入れ替えだと、なぜ、あの人は残ったのかとか、新たに閣僚に選ばれた人について、なぜ、あの人が‥‥という疑念が自民党内に広がるだろう。党内の結束は弱まる。逆に、首相以外はそっくり入れ替えともなると、ほとんどの大臣がイロハから勉強せざるをえないから、当分の間、内閣の指導力が弱くなる。瀬戸際の自民党にとってプラスかどうか。

 福田内閣は基本的に安倍内閣の閣僚人事を引き継いでいるので、福田首相は自前の内閣をつくりたいのかもしれない。しかし、政治で何をしたいというのがまずあって、それにふさわしい人を担当の大臣にするというのならわかるが、福田首相からは、日本をどういう国にしたいか、世界をどう変えていくべきか、といったビジョンは出ていない。5つの安心とか、消費者庁の設置のように、部分的には福田カラーがみられるものの、それだけでは国民を引っ張っていくことは無理だろう。

 内閣改造に関する報道が盛り上がらない理由は、以上のように、なるほどと思う必然性がうかがえないところにある。そもそも、福田首相の人気がさっぱり上がらないのも、福田内閣の人気が同様に上がらないのも、国民を引っ張っていく力が乏しいからである。政策においても、国民への語りかけにおいても、国民のハートに響くものがほとんどない。というか、自民党には、自らの政治理念や、それを裏打ちする政策体系を持ち、国民を説得するだけの力を持つ有力な政治家が皆無に等しい。

 内閣改造で誰それにぜひ大臣になってもらいたいというような話題がきわめて少ないのはそうした人材の欠如によるのではなかろうか。それこそ政権与党の末期的症状かもしれない。

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