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2008年9月11日 (木)

変だよ~自民党総裁選の街頭演説を聞いて

 夕方、東京・新橋駅前の広場で自民党総裁選の候補者が演説していた。広場には相当の人だかりがしており、候補者の演説にも力が入っていた。

 演説によれば、いままでの政治が国民のためになっていなかった事例をいろいろ挙げて、その原因は官僚にあると断定。これからの自民党は官僚にきらわれようと、国民のために、断固闘わなければならない。そういう話をしていた。ほかの候補者も皆、こんな演説をしているのだろうか。小泉純一郎氏が自民党員でありながら「自民党をぶっつぶす」と言っていたときも、違和感を抱いたが、今回は、どう考えても変だよと言いたい。

 これまで長年、自民党の国会議員であり、しかも大臣までやってきた人なので、政権与党の議員として多大なメリットを享受してきたはずだ。それこそ官僚の掌に乗っていい思いをしてきたことが多々あっただろう。しかし、その一方で、官僚支配政治に疑問を持ったのなら、それを党内や閣内でどんどん発言し、改めさせるべきだった。それこそ、官僚と対決してまで筋を通そうとしたのなら、新聞ダネになって名をあげただろう。

 それに、もしも、そうした発言が自民党の中で無視され続けたら、自民党を見限って飛び出してもよかったのではないか。しかし、そんな話はまったく聞いたことがない。この候補者には、国民に対する責任意識が欠けている。自民党が政権の座にあって、官僚を利用し、官僚に利用され、つまり持ちつ、持たれつで、政治が国民を無視ないし、特定の層の利益を擁護してきたという事実への認識と反省とが、この候補者にはないのである。

 この街頭演説に、広場にいる多くの人が聞き入っていた。動員された人が結構いたのかもしれない。しかし、聴衆から野次が飛ぶわけでもない。ふざけたことを言うな、と反発する人がいてもいいのに、私が聞いていた時間内には、いなかった。一部、ケータイで写真をとっている人がいたが、広場にいる人々は沈黙状態。演説のマヤカシの論理に納得してしまったのか。

 総裁選立候補者が、投票する資格もない一般公衆に向かってあれだけ熱弁をふるうのは、いずれ行なわれる衆議院議員選挙を念頭に置いているからだろう。クルマの上には、ほかの大臣経験者も顔をみせていた。 

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