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2008年9月29日 (月)

「せんたく八策」は地方主権とともに自治体の改革を求めている

 「地域・生活者基点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(せんたく)の分科会である「地方政府創造会議」が9月28日、「せんたく(洗濯・選択)八策」を発表した。年内と予想される衆議院選挙を「中央集権型の統治構造を根本から改め、地域・生活者起点で国づくりを行う「真の政権選択選挙」にしなければならない」として、地方が自己改革を行いながら、この国を「洗濯・選択」するために必要な対策を8項目挙げている。なかなかおもしろいので、全体を紹介する。

 1.天下の政権を官僚から国民に取り戻すこと(私見だと、国民は一度も持ったことがないから、「取り戻す」よりも、官僚から「取り上げる」、あるいは「奪い取る」のほうが正確ではないか)。そのため多様で自立した「地方政府」を確立すること。憲法に中央と対等な「地方政府」を明記すること。

 2.中央集権型の陳情政治、バラマキ型の補助金政治と決別すること。立法権を含めて地方に権限を移譲し、人材と税財源を地方に渡すこと。

 3.行政の無駄遣いをなくすこと。そのため、国の出先機関・外郭団体を廃止・縮小するとともに国に対する国民監査請求制度を設けること。

 以上の1.~3.はほとんどが言い古された内容。これに続く4.~7.は自治体に自己改革を求めている。

 4.首長は裏金や隠れ借金などを明らかにし、徹底して自治体改革を断行すること。権力に執着するなれあい型の多選は自らの意思で排除すること(私見では、「権力に執着するなれあい型の」といった主観的であいまいな表現は削除すべきではないか)。

 5.首長と地方議会はあらゆる癒着を排除すること(私見だと、自治体政府と議員との間の癒着、なれあいを含んでいるのかが不明瞭である)。利益誘導的な口利き・斡旋を禁止。外部からの働きかけはすべて文書化し、不明朗な労使慣行を含め情報を全面公開すること。

 6.地方議会はその役割、使命を根本から見直すこと(私見では、議員のほとんどはこれがわかっていないのではないか)。議会運営や政務調査費の使途を透明化する。議会基本条例制定はじめ、あらゆる改革に取り組むこと。

 7.地域・生活者起点の住民自治を確立すること。そのため、住民投票や住民参画の拡充により、住民が主役となる地域づくり・国づくりを進めること。

 4.~7.の4項目は地方主権を実現するために欠かせない条件であり、衆議院総選挙があろうとなかろうと、地方の首長・役人および議会議員に課せられた積年の宿題である。

 最後に、8.政党・政治家は国民との約束を守り、国民は「おまかせ民主主義」を捨て去ること。マニフェスト選挙を徹底し、国民の「選択」による政治を実現すること。

 この「せんたく八策」には12名の知事、82名の市長、20名の町村長、209名の地方議会議員が署名したという。その1人である静岡県磐田市の鈴木市長が「自らも覚悟を決めて、自らを律する」として4選目の選挙には出ない意向を表明したように、“連判状”に署名、捺印した323名の人たちは、まなじりを決して改革の先頭に立ってほしいものだ。

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