« 20年前に城山三郎が指摘したこと | トップページ | 経済財政諮問会議に対する伊藤隆敏氏の感想 »

2008年9月24日 (水)

麻生内閣の薄っぺら感

 自民党の新総裁になった麻生太郎氏が内閣総理大臣として新閣僚を選んだ。彼をかつぎあげた議員への論功行賞とか、選挙の顔として利用するため選んだといったこともあるだろうが、再任以外の新閣僚の顔触れをみると、これはと期待したくなる人物がほとんど見当たらない。再任閣僚にしても、なるほどと思わせる成果をあげた人はいないように思う。要するに、国民に期待を持たせてくれる内閣ではなさそうだ。

 過去1、2年、自民党への国民の批判が高まった最大の理由は、国民生活を守るはずの厚生労働省およびその下にある社会保険庁や、国土交通省、農林水産省などの官僚機構がまともに機能していないことを示す不祥事が次々に明るみに出てきたことである。霞が関の官僚は個々人をみると、優秀な人が多い。仕事に対する意欲もある。しかし、役所という組織となると、縦割り行政や既得権益を守ることに必死となる。

 したがって、政治主導で霞が関改革はじめ、グローバルな変化に対応する改革をなし遂げる必要がある。自民党が政権の座に居続けたいのなら、政治家は官僚に対してリーダーシップを発揮するだけの実力が求められる。役所のブリーフィング(事前レク)をおうむ返しにしゃべっているようでは、役所の操り人形にすぎない。

 今回の新任大臣のうち、所管分野に疎くて、最初から操り人形になってしまう人もいるとしたら、それは官僚支配の打破が喫緊の課題であることを認識していない麻生総理大臣に問題がある。

 今回の閣僚名簿をみても、自民党は人材の層が薄いことをつくづく感じる。野党は影の内閣をつくり、影の閣僚がそれぞれ普段から担当分野について勉強しているから、政権を握ったら、直ちに大臣などに就き、政治家主導での行政が可能である。もちろん、それは理想であり、現実には、そううまくはいかないだろうが、そうした育成システムを自民党は持つべきである。派閥のようなものは話にならない。 

|

« 20年前に城山三郎が指摘したこと | トップページ | 経済財政諮問会議に対する伊藤隆敏氏の感想 »

コメント

小沢より100万倍もいいだろ。

投稿: a | 2008年9月24日 (水) 23時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/42582719

この記事へのトラックバック一覧です: 麻生内閣の薄っぺら感:

« 20年前に城山三郎が指摘したこと | トップページ | 経済財政諮問会議に対する伊藤隆敏氏の感想 »