« グローバル化のもとでは皆、群盲でしかない | トップページ | もっと円高が進むのを期待する鉄鋼経営者 »

2008年10月16日 (木)

麻生首相の国連演説を読む

 15日に、現在の米国について双日総合研究所の吉崎達彦副所長が話すのを聞いた。冒頭に、同氏は、麻生総理大臣が9月25日の国連総会で行なった演説の中で金融危機について語った部分を紹介した。メディアが報道しなかったが、注目すべきだという。そこで外務省のホームページに掲載されているのを読んでみた。

 吉崎氏が紹介した演説の初めの部分をホームページにしたがって紹介すると――

 「バンカー(銀行家)には、いつも2種類しかいないそうです。少ししか記憶できないバンカーと、まったく何も記憶できないバンカーと」

 「金融に、マニアとパニックが伴うこと、形あるものに、影の如く従うごとしであります。一定の間隔をおいて、マニアは必ず胚胎し、パニックを招来します」

 「この四半世紀余り、東京はもとより多くの国、市場を舞台としながら、マニアとパニックは数年おきに、あたかも終わりのないロンドを奏でてきたかにみえます」

 「まことに、ロンドに終わりはなく、人類は、遠からず同じ旋律を聞くに違いあるまいと思います」

 「そのたび1インチであれ前進し、賢明になろうとするほか、対処の方法はありません」

 「日本として持てる経験と、知識の貢献に心がけたいものであります」

 日本語で読むと、なかなか文学的な表現であり、スピーチライターが普通の外務省の職員ではないと推測できる。総理大臣に就任して1日たったぐらいで日本外交の基本姿勢をぶつのだから、麻生さんの政治理念等を必ずしも反映していないスピーチなのかもしれないが、内容はなかなかのものである。 

|

« グローバル化のもとでは皆、群盲でしかない | トップページ | もっと円高が進むのを期待する鉄鋼経営者 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/42811595

この記事へのトラックバック一覧です: 麻生首相の国連演説を読む:

« グローバル化のもとでは皆、群盲でしかない | トップページ | もっと円高が進むのを期待する鉄鋼経営者 »