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2008年11月23日 (日)

年金の世代間格差についての吉川洋教授の意見

 厚生労働省の元事務次官および夫人に対する殺傷事件の背後に、世代間格差が内在する現行年金制度への不満があるのではないかという憶測もされている。

 たまたま社会保障国民会議の座長を務めた吉川洋東大教授の記者会見が21日にあり、年金制度について「私は、若い人たちが損しているということはないという考えだ」と語った。

 同氏は、賦課方式の年金制度では、「初期の加入者は自分が積み立てた年金保険料の8倍も受け取るなど大変なボーナスを得る。それで世代間格差が生まれる」と述べ、いまの年金制度に世代間格差が存在すること、そして制度としては問題があると語った。

 しかし、では、若い人たちがいまの年金制度に加入すると損かといえば、「私は経済学者として甘いといわれるが、税が入っているから、損ではないと考える」とし、さらに次のように語った。「技術進歩で所得が上がる。年2%の経済成長なら、35年で所得は倍になる。若い人たちは私より実質収入が2倍になる。年金だけをみると、トランスファー(所得移転)が起きて若い人たちは損しているが、経済的に生活は私の世代よりはるかに向上する。だから、結果オーライだと私は考える」。

 また、会見で、財政再建については、社会保障の分野と、その他(非社会保障)の分野との2つの部門に分けて区分管理するのがよいとし、「消費税は社会保障部門の安定財源だと考える」と語った。

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