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2008年11月28日 (金)

グローバル企業のトップの発言から

 世界的な金融危機に、企業はどう対処するか。経営トップはどんなことを考えているのか。10月27~28日に東京で開催された日経フォーラム「世界経営者会議」の模様を収録した特集(11月27日付け日本経済新聞第二部)は、そんな関心に応えるだけの内容である。

 グローバル企業のCEOなどの講演から、私の関心を引いた発言を紹介すると――

 「バランスシートには記載されない人材こそが、実は活用できる最も大事な資産であり資源でもある」(コーン・フェリー・インタ-ナショナルCEOのゲーリー・バーニソン氏)。

 「重要なのは社員が自分の会社だという帰属意識を持ち、誇りを持って働ける環境かどうか。」(日産自動車社長兼CEOのカルロス・ゴーン氏)。

 「グローバル企業は、世界から多様な人材を受け入れることで競争力が高まる。強力な企業文化を持ち、一人ひとりの能力を結び付けていかなければならない。」(エンブラエル社長兼CEOのフレデリコ・クラド氏)。

 「(会社の強みについて)最後に優秀な人材だ。コーチで活躍する人材には共通点がある。ブランドを信頼していること。仕事を人生そのものととらえ、情熱的に粘り強く働くことで、高い成果を残している。」(コーチ会長兼CEOのルー・フランクフォート氏)。

 「優秀な人材をつなぎとめることも大切だ。事業規模が大きくなると優秀な人は会社を離れる。当社は基本給を少なくする代わりに、実績で決まる成果報酬部分を大きくしている。」(マグナ・インターナショナル共同CEOのドン・ウォーカー氏)。

 「成果を生み出す力はイノベーションだ。‥‥(中略)‥‥技術革新を起こすには個人の力だけでなく、チームや会社といった組織のマネジメントが重要だ。個人を集めてチームを形成しても、一人ひとりが知恵を出し合わないとチームプレーにならない。」(ノバルティス会長兼CEOのダニエル・バセラ氏)。

 「ぶれない戦略を掲げ、規律を強化する。好機をつかむために迅速に動き、コンサルタントやエコノミストの言葉には耳を貸さない。」(ダウ・ケミカル会長兼CEOのアンドリュー・リバリス氏)。

 「お客様が第一で、社員が第二、株主は三番目」、「変化の原動力は若い世代にある。ネット産業にとって唯一といえる資本は、人間の頭脳だ。」(アリババ・グループ会長兼CEOの馬雲氏)。

 「日本企業は戦略の実行力は優れているが、多様な意見や考え方を戦略としてまとめる力は弱いようだ。」、「経済危機や人口減少に伴う市場の縮小に対し、政府の支援を待っていてもダメだ。」(IMD学長のジョン・R・ウェルズ氏)。

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