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2008年11月 7日 (金)

パナソニックが三洋電機を傘下に

 パナソニックが三洋電機を買収する。その昔、それぞれの創業者である松下幸之助さんや井植歳男さんと記者会見で会ったことを思い出した。1960年代の終わり頃のことだ。激しい競争を繰り広げながら、両社とも成長していた。パナソニックは松下電器ならぬ「真似した電器」などと言われていたが、販売店網では抜群だった。三洋は家電分野でシャープなどと並んで二流とみられていた。

 あれからおよそ40年。パナソニックは我が国有数の企業になった。海外事業の展開も常に先頭を切ってきた。しかし、三洋は“ミニ・松下”の道を歩み、電気せんたく機を除けば、家電製品のどの分野でも一流になれなかった。そして、太陽光発電(太陽電池)、リチウムイオン電池の分野に早くから取り組んできたおかげで何とか生き延びている。両社の違いはさまざまな要因に基づくだろうが、1つ言えるのは、パナソニックのほうがかなり早く同族経営から脱したことである。

 40年ぐらい前、三洋とシャープは二流のメーカーで、三洋が少し大きかった。しかし、シャープの創業者、早川徳二氏は同族経営をよしとしなかった。それで、後継社長のとき、半導体メーカーのノースアメリカン・ロックウェルと提携し、半導体分野に乗り出した。このタネまきが、いまの液晶テレビ事業につながっている。

 バブルおよびその後遺症を経て、さまざまな業界で、日本の企業は合併、買収などの再編を経験した。最近はデパート業界などが再編の嵐に直面している。伸びきった戦線を維持するだけの費用を賄えなくなったということである。その意味では、再編整理が遅れている業界で同じ現象が起きるのは必定である。パナソニック―三洋電機は、日本の新たな産業再編の大きな導火線なのかもしれない。 

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