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2009年2月26日 (木)

明るい経済ニュースが読みたい

 1月の貿易収支の赤字が過去最大で、赤字は4カ月も続いている。輸出の猛烈な落ち込みのせいだ。株価もバブル崩壊後、ほぼ最低の水準にある。‥‥エトセテラ、エトセテラ。連日、日本経済をめぐる暗い話ばかりで、いささか気が滅入る。少し明るい材料はありませんかね。

 ハイ、無理に探せば、ありますよ。まず、いくらか円安になってきました。輸出産業にとっては愁眉を開くことになります。もっとも、相手国市場の需要が減ったままでは、輸出の数量は出ませんが。

 原油、石炭、鉄鉱石、小麦等々、輸入原材料もひところの高値が嘘だったように下がっています。政府の小麦売り渡し価格が4月から下がると、パンが下がりそうです。小麦を使った他の食品も値下がりするかもしれません。

 銅地金、すず地金の市況は若干、反転してきましたし、大型液晶パネルの値下がりがとまったといいます。いずれも一時的かもしれませんが。また、海運市況は一部で持ち直しています。中国の鉄鋼生産の回復によるようです。

 日本経済新聞の23日付け朝刊の1面アタマで、「金属や化学 減産幅縮小」と報じていました。対中輸出の回復で、ポリエステル原料、アルミ電極箔、自動車エンジン向け特殊鋼鋼材などの生産稼働率を上げたか、これから上げるという話です。

 そう言えば、民主党が09年度政府予算を今年度内に成立させることにしましたね。ほかの野党は審議不十分と反対しているとのことですが、民主党としては、予算を通せば、麻生政権も解散するしかないと読んでのことでしょう。とりあえずの国内景気対策がこれでやっと前進です。

 公的資金で株式相場を支えようという話もあります。銀行が保有する事業会社の株式が値下がりすると、含み損が発生して自己資本に食い込むから、自己資本規制を守るためには融資を減らさざるをえない。そこで、これ以上、株式相場が下がらないようにするためにも、銀行の保有する株式を買い上げようということらしいですが。

 銀行が事業会社の株式を持っていれば、すでに経験したように、不景気になると、株価下落→融資縮小ということになるのははっきりしているのですから、銀行による事業会社株式保有を禁止しておかなかった政府の大チョンボですよ。とにかく、株価がこれ以上下がるのを止めようということですね。

 海外の企業をこの際、買収しようという意欲的な日本企業もあります。電機業界では、日本の高技術を生かした製品を海外で売り出そうという動きも出ています。

 厳しい経済状況にあることは間違いないし、破綻する企業がこれからも相次ぐでしょう。けれど、意識的に明るい動きに注目し、報道してゆくことも景気をよくするために必要だと思いますね。

 ひとこと付け加えたいのですが、オバマさんは議会演説の中で任期中に財政赤字の削減を行なうと言いました。野放図な財政支出のツケは日本のほうがはるかに深刻ですから、日本でケインズ経済学の時代だなどと調子に乗って、無節操な歳出ふくらましをやるのは困りますよ。 

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