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2009年3月 9日 (月)

ノーベル賞受賞者、益川敏英さんの「金融工学」論

 益川敏英さんといえば、一風かわったオジサン。ノーベル賞受賞者らしからぬひょうきんな人柄は、周りの人をほんわかとした楽しい気分にする。

 9日に日本記者クラブで生い立ちから大学院の頃までをいろいろ話したが、質問に答えて世界経済危機を招く大きな要因となった金融工学について、およそ次のように答えた。(ただし、私はそっちの分野の基礎知識すらないので、間違いがあるかもしれない。)

 「金融工学といっても、あれは簡単なもの。拡散方程式です。パラメーターがたくさんあるから、難しそうにみえるだけ。政治状況が変わったりすれば、パラメーターを変えねばならない。でも、そういうことを知らない人が、高級なコンピュータから出てくるのだから、間違いないと思ってしまう。銀行はそんなことがわからないわけがない。おかしいものが何%混じっているかがわかれば、そんなに心配することはないはずだ。」

 また、現代の若者についてどうみているかを聞かれて、こう答えた。「いまの若者には、はちゃめちゃなエネルギーを感じない。教育において、いい子チャン方式が多すぎる。お互いに切磋琢磨するものがない。(試験の点数のように)数値化されたものだけで上(の学年や学校)に進んでいく。」

 大学入試のセンター試験などについては、「我々がかつてやったように、出題の下に空白の解答欄を設け、解き方を書かせたほうがその人の実力がわかる。今日の受験勉強方法では、わからない問題はスキップせよと教えている。これはよくない。入試はシンプルにし、考えさせる出題にすべきだ。」という趣旨のことを述べた。

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