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2009年4月21日 (火)

組織のタガがゆるんでいる

●日立製作所の家電製品製造部門である日立アプライアンスがことし1月に省エネ大賞をもらった電気冷蔵庫について、実際にはリサイクル樹脂をほとんど使用していなかったと発表、受賞を返上したという。

 「技術の日立」などといわれたのはいつのことだったか。中部電力に納入したタービン発電機のブレード(羽)が壊れたこともあった。ここ何年も、日立の経営は精彩を欠いている。今回の電気冷蔵庫の件は、“挙社一致”してビジネスを展開するのが当たり前なのに、それすらできていないことが明らかになった。

 同社は「総合経営」がうまくゆかず、最近、経営陣を交代したが、関係会社に天下っていたベテランをトップに呼び戻すという高齢化を図った。これには驚いた。この動乱期を乗り切るには、有能な若手を内外から抜擢するぐらいのことが必要だったのではないか。社内の若手を後継者として育てあげることもしていなかったお粗末ぶり。何十年もの間、日立を見てきたが、社員は官僚社会と同じく、すっかり「寄らば大樹の蔭」になってしまったらしい。

 環境が売り物になる時代。そのこと自体はいいことだが、古紙配合率をごまかしたりする“環境偽装”がいろいろな分野で明らかになっている。競争が激しいとはいえ、インチキまでして環境にやさしい製品を供給するのは、日本の環境技術力が実は大したものではないこと、そして、日本企業が誇ってきた企業モラルも崩れ始めていることを示しているのではないか。

●青森市長選挙で、与党が支援していた現職市長が大差で敗れた。与党の中には、地方選の結果をもとに、国政選挙の行方を云々する声があるようだが、この青森市長選をそういう視点でとらえるのはどうかと思う。

 現職は76歳。市長の任期は4年なので、過去5選というと、すでに十分長くやりすぎている。まま言われることだが、やりたいことをせいぜい2期8年のうちにやれないようなら、あといくら首長でいてもやれっこない。そして、裸の王様そのものになる。もし、今回、当選していたら、80歳までやることになる。そんな人を推す与党はどうかしている。

 神奈川県知事が多選禁止を打ち出したように、地方の首長の多選禁止は当たり前だ。自民党の中にも、首長の多選禁止を支持する声が盛り上がったこともある。それなのに、青森市長選挙では自民、公明両党や連合青森が現職の6選を支持したという。いくら長生きの時代だとはいえ、それはちょっとひどい。今回の選挙で青森市民は良識を示したのだとみるべきだ。 

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  ゴールデンウィークはもう来週にも迫っているのですね 相変わらずなにも計画していないのでびっくりです みなさまはもうご予定をたてられていらっしゃいますでしょう... [続きを読む]

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