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2009年5月12日 (火)

松阪市の「借金時計」

 三重県松阪市のホームページに、1秒ごとに市の「借金」がいくら増減するかを表す「借金時計」が載っている。平成21年度は借金が14億円余減る見込みなので、珍しいことに「借金時計」は1秒につき借金が約46円減る表示になっている。

 同市はことし2月に、33歳と当時、全国で最も若い山中光茂新市長が就任した。同氏は市の財政がことし3月末現在で、一般会計が582億円の借金を抱え、特別会計、企業会計を合わせると1277億円にものぼる借金になっているため、歳出削減に努めている。

 ホームページの「借金時計」は、市民に財政状況に関心を持ってもらうとともに、市役所職員が常に借金を子供や孫たちに負わせていることを感じながら行政にあたるようにするためだそうで、情報量も多い。ここまで詳しいのには感心した。それに加えて、同市長は「市庁舎前に市債残高の状況を示す「借金時計」を設け、市民に借金削減への理解を求める計画」(日本経済新聞11日付け朝刊)だという。是非、実現してほしい。

 借金時計については、2006年10月3日および2008年9月11日に、このブログで取り上げたことがある。現在、財務省のホームページでは、1秒ごとに動くデジタルカウンター方式をとっていないので、やっていないのに等しい。高知県の借金時計も、県のホームページをのぞいたが、いまは見当たらない。したがって、国も都道府県も財政健全化のための「借金時計」を設けていない。市の段階では、松阪市が初めてではないか。

 本来、「借金時計」を設けて、国や地方公共団体に財政改革を行なうよう圧力をかけるのは、納税者の役割だと思う。この国では、情けないことに、納税者は、財政赤字が積もれば、結局、増税などの形で自分たちに降りかかってくるという問題意識、危機意識を欠いている。国民、住民に納税者の意識が乏しいからだ。

 だから、カネを使う政府自らが財政健全化を納税者に訴えるという珍妙な現象が起きる。せめて、日本では経団連会館(最近、新しい建物に移ったばかり)の前に「借金時計」を設置するという話があってもよかった。

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