« 選挙“口約”にはうんざり | トップページ | 忘れ去られた社会保障制度のむだづかい »

2009年7月13日 (月)

都議選の興味深いデータ

 東京都議会議員選挙は民主党の圧勝に終わった。都民は都政よりも国政に対する批判・不満・怒りをこの選挙にぶつけたような感じがする。

 都議選の当選者の顔ぶれをみると、民主党を中心に大幅な若返りがみてとれる。千代田区(定員1人)で26歳の民主党候補が当選したのは驚きだが、今回、30歳代の民主党当選者は、大田区2人、世田谷区2人、中野区1人、練馬区2人、荒川区1人、北区1人、葛飾区2人、江戸川区1人、武蔵野市1人、三鷹市1人、府中市1人、日野市1人、北多摩第一1人、北多摩第三1人、北多摩第四1人、計19人にも及ぶ。大半が新人である。これに26歳の当選者と40歳~45歳までの10人とを加えると30人。民主党の当選者54人の半分を超す。

 少子化に加え、若い世代は投票に関心が乏しいので、政治は人口の割合の高い高齢者を優遇する傾向があるといわれてきた。結果として、社会保障制度にみられるように、若い世代や将来世代にツケを回すなど、世代間の格差は相当大きいとされる。このため、年代ごとに投票権の数を分け、若い世代の投票権を多くしたらどうかという意見すら出るようになった。

 しかし、今回、投票率が10%ポイント超も上がったように、若い世代がかなり投票所に行ったようだ。そのせいか、年齢が30歳代の若い候補者に向けてフォローの風が強く吹き、多くがトップ当選を果たした。それに、自民党、公明党にも、わずかだが、30歳代の当選者がいた。“ロスト・ジェネレーション”を元気づける現象である。

 若い世代は、知識・経験の不足はあるが、馬力があり、実行力は相当なものがある。彼らが東京都議会でかなりのウエートを占めることになったので、都議会を活性化するだけでなく、所属する民主党をも突き上げることだろう。今回当選した若い議員は次回の選挙で実績を問われ、落選の憂き目にあうかもしれないが、彼らが活躍すれば、ややもすれば議員在籍年数に比例して党の要職に就くといったこれまでの年功序列を打破する契機になるかもしれない。

 最近、30歳代の自治体の首長が少しずつ誕生。直近では奈良市長がそうだ。明治維新は30歳代が大いに活躍したが、そんな昔と重ねてみたくなる。戦後の60余年は言うなれば江戸時代。国をめぐる情勢が大きく変わり、にっちもさっちもいかなくなって、若い世代が決起し、中高年世代がそれを支持する。そんな時期なのかもしれない。こじつけにすぎないが‥‥。

|

« 選挙“口約”にはうんざり | トップページ | 忘れ去られた社会保障制度のむだづかい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/45626642

この記事へのトラックバック一覧です: 都議選の興味深いデータ:

« 選挙“口約”にはうんざり | トップページ | 忘れ去られた社会保障制度のむだづかい »