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2009年8月 5日 (水)

旅行社のツアーに1人で参加した

 月山、湯殿山、羽黒山の出羽三山に一泊二日で行くツアーに参加した。一人一室で宿泊できるので、一人で行ってみた。山伏の修行で知られる三山だが、初めてなので、見るもの、聞くもの全て新鮮な旅だった。ここでは、それに直接触れるのではなく、別の視点からの感想を記す。

 東京から福島(福島県)まで新幹線で行き、福島駅から湯殿山(山形県)まではバスで行った。そして近くの即身仏で知られる大日坊瀧水寺に寄ったあと、バスで蔵王町(宮城県)の遠刈田温泉まで行き、そこで泊まった。二日目は、バスで蔵王町から月山(山形県)に向かい、月山の八合目まで。そこからバスで下り、今度は羽黒山(山形県)に登った。三神合祭殿を訪れたあと、バスで少し下り、羽黒山の有名な五重塔まで歩いて往復。そのあと、バスで山形駅に。駅から新幹線で東京へ。とにかくバスに乗っている時間が長かった。

 夏場に客の少ない蔵王町のホテルは団体旅行の宿泊料金が安いのだろう。だが、湯殿山と月山は目と鼻の先なのに、片道だけで2時間も3時間もかかるホテルまで往ったり来たりするのは時間のムダ、石油のムダ、温暖化ガス排出増、そして参加者には疲労、と、いいことはない。高速道路ができ、バスが走り回るようになるのが合理的なことか、と疑問を抱く。

 神仏混淆から神仏分離へという明治政府の命令に出羽三山も振り回されたという。そうした苦難の歴史を初めて知ったが、かんじんの宗教関係者の現在はというと、いささか言動に問題があるように思えた。例えば、「かつてはチャリン、チャリンというお賽銭の音が喜ばれたが、いまはそんな音は喜ばれない(お札でないと喜ばない)」と露骨に坊さんが言う。また、先祖に供養するためのローソクを売っている一方で、火が灯ってまもないローソクを片っぱしから除去している。供養しようという参拝者の気持ちを逆なでするようだ。そうした事例を経験すると、宗教が露骨に商売人のようにみえてくる。

 今回の団体旅行は夫婦や親子などの参加者と個人参加の混成で、ほとんどが高齢者だった。男性の場合、個人参加だと知り合いがいないから、隣り合わせでも、同じテーブルを囲んでも、なかなか口をきかない。積極的に話しかける人がいないとなかなか座がはずまない。個人情報保護法の影響で、参加者の名簿も配られないから、名前も何もわからないという事情もあるのだろうが、日本人の社交性の乏しさを改めて実感した。

 夕食時、近くのテーブルの一つから陽気に話す男性の声が聞こえた。もっぱら一人だけのようだったが、聞こえたのは、「引退したあとは、ゴルフをしても、庭仕事をしても、時間があまって退屈する。やっぱり仕事をしていたときが一番充実していた」という言葉である。出羽三山ツアーに参加しても、やはり、現役で仕事をしていたときがよかったという思いが伝わってきた。元気な高齢者が多い。一律の定年ではなく、高齢者であろうと、能力、気力に応じて、社会貢献も含めて、働いてもらえる環境を整えることが政治や社会の課題だと思う。

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