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2009年8月 2日 (日)

パンチ力のない自民党のマニフェスト

 自由民主党の総選挙向けマニフェストが発表になった。「-→+ 改めます。+→++ 伸ばします。」、「日本を守る 責任力」が謳い文句である。良くないことは改める、良いことはもっと良くする、というメッセージらしい。わからないわけではないが、選挙民に訴えるにはパンチ力に欠ける。

 いままでの自民党政治は、良くないと批判されても、長年の選挙地盤を守ろうという族議員の保守意識が強く、結果として既得権益を維持する官僚主導の政治にとどまった。小泉政権はそうした自民党政治を変えようとしたが、小泉後の安倍、福田、麻生の三代の政権のもとで、ほとんど元の木阿弥に戻った。内外の政治・経済状況が大きく変わったにもかかわらず、党内には日本の政治を変えようとする問題意識や政治思想もなければ、改革を主導しようとするリーダー的な自民党政治家がいない。人材の枯渇が進み、政治の柔軟性は失われてきたままだ。

 したがって、にわか仕立てのマニフェストからは、本当に、この国が良くなるという印象を受けることはない。民主党に対抗して、似たようなバラマキをやる分、むしろ、自称、責任政党から逸脱しているように思える。自民党はどんな社会を目指す政党なのかが、よりぼやけてくるのである。

 民主党は政権を奪取できる見通しがついたいまとなって、外交・安全保障などで、いままで言ってきたことを翻すようになった。責任政党の立場を自覚し始めた現われだが、そうした言動が国民の政治に対する信頼や期待を損なう可能性も少なくない。

 主要二大政党は国民の暮らしをどうやって安定・向上させるか、そのためには経済の成長やアジアの中での国家安全保障をどう確保するか、などといった国政の重い課題に真剣になって取り組んでほしい。そうした課題について選挙運動で争ってほしいと思う。

 ところで、自民党は2005年の総選挙のマニフェストの自己評価を7月に発表している。それを見ると、A、B、Cのランク付けでAがかなりあるし、Bが一番多い。自己採点だから、甘いのも仕方がないが、自民党には「これだけ成果を挙げているのに、どうして国民が自民党から離れていったのか」をきちんと分析し、党再生の手掛かりを得ることを求めたい。

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受信: 2009年8月 2日 (日) 22時26分

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