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2009年9月 3日 (木)

田中秀征氏の「鳩山ー小沢」論

 民主党を軸とする新政権がどんな政治を行なうのか、メディアの最大のテーマである。9月2日に日本記者クラブで行なわれた田中秀征氏の会見では、新政権を見るうえで興味深い視点がいくつか示されたように思う。田中氏は1993年の細川政権誕生のとき、細川総理大臣の特別補佐を務めたり、故宮沢喜一元首相と親密だったりした。以下はその一部。

・自民党が下野したのは細川政権誕生のときと今回の2回だけ。この2回とも、政治不信が背景にあったのは同じだが、93年も今回も、小沢一郎氏が演出した。ほかには共通点は見当たらない。今回は誰が党首であるかは投票の決め手にならなかった。自民党の構造が劣化したので、民主党の手を借りて自民党を倒したということだ。

・自民党は再生しない。政党にはすぐれた指導者と指導理念が必要だが、かさぶたのような人ばかりが選挙で残った。支持基盤は公明党に足腰を担ってもらってきたので、弱くなっている。自民党はご破算になっていくと思う。

・民主党は小沢さんが中心人物であることが問題点だ。いま小沢さんを上回る政治力を持つ人はいない。彼は戦後政治の歴史上、田中角栄らを上回る政治力を持っている。彼が鳩山(由紀夫)さんを盛りたて続ければ、(明治の元勲)大久保利通を越える業績を挙げるのではないか。

・小沢さんも、小泉(純一郎)さんも、地位には全く無欲だ。小泉さんは権力にも無欲だ。しかし、小沢さんは権力、実権にはどん欲だ。総理大臣にだってなりたくない人だが、党への残り方が問題だ。小沢さんを何とかできる人はいない。彼に自重していただくほかはない。

・鳩山さんと小沢さんとはウマが合う。小沢さんは鳩山さんが大好きだ。鳩山さんは世論を見ている政治家であり、晴れがましい舞台が大好きだが、小沢さんは組織とか団体といった固定的なものを見ている人で、晴れがましい舞台は大嫌いときている。いつか、政治判断、政策判断で2人の間にズレが生じるだろう。

・民主党は成長戦略がない、配ることを重視していると批判された。私もそこが気になっていた。民主党は直ちに5ヵ年の経済計画を立てるべきだ。それには年金、医療などを含める。そうすれば、ばらまきをやらないですむ。希望が持てることになる。

・日本の官僚制度は政治的意思を持っている制度であり、他国に例をみない。最近は「官僚いじめ」といわれるが、そうではない。民が官僚にいじめられてきたのだ。それをやめろということである。これまでの政権は官僚に対する人事権を持たなかったから、全く求心力を生まなかった。

・霞が関に100人の政治家が入るから政治主導とは思えない。個室、車代などカネがかかるだけだ。100人は必要性から出てきた人数ではない。

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