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2010年5月13日 (木)

新党に頑張ってもらいたい

 7月に参議院選挙が行われる。何日になるか、まだ決まっていないが、もう2ヵ月かそこらで投票日である。しかし、世論調査では、鳩山内閣の支持率は下がり続けているし、民主党も凋落傾向。第2位の政党である自由民主党も党内がばらばら、離党者も相次いでいて、精彩を欠いたままだ。そうこうしているうちに、新しい政党がいくつか誕生した。二大政党制の変容ないし政界再編含みの動きで、日本の政党政治は新たな段階に入ったようにみえる。

 最近、新設ないしモデルチェンジした政党の名称は「日本創新党」、「たちあがれ日本」、「新党改革」、それに、地方議会を活動の舞台とする「大阪維新の会」である。一足先に結党した「みんなの党」は、民主党、自民党以外の小政党の中では公明党に匹敵する支持を得ている。新たに誕生した政党が可能な限り選挙協力を実施したら、民主党と自民党の双方に相当の影響力を持つ可能性もある。政党再編の引き金を引くことすら考え得る。そうなるためにも、すぐれた候補者を多数擁立することが期待される。

 民主党が単独で参議院も過半数を握ったら、この日本の将来は危うい。自民党は政権の座から滑り落ちたわけをいまもってわかっていないから、党の再生は困難である。したがって、今度の参院選挙は、民主党と連立を組んでいない小政党が全体として議員数を増やすことが望ましい。

 ところが、目下、日本創新党も、たちあがれ日本も、参院選の立候補者が10人にも達していない。新党改革は候補締め切りが15日であり、これからだ。それに、公認された候補者の顔触れをみても、強力なタマばかりではない。すぐれた人材をどんどん発掘してほしい。

 発足したばかりの政党のホームページを読み比べると、日本創新党が一番、立党の問題意識を明確に示している。同党の「立党宣言」は、①私たちはなぜ立ち上がるのか、②私たちは何をなすべきか、③党の基本理念、④「私の日本」を心から誇れる国に、と4つに分けて述べている。

 ②では、「成長と改革による経済と財政の再建」、「国民の安心の確立」、「現実主義に基づいた外交・防衛」の3つを挙げている。また、③では、「幸福は、自らの努力でしか得ることができないものである。与えられるものではない」、「幸福は、各自が自由に、誇りをもって、各々の天分を活かしきることのなかにこそある」、「真の幸福は、自らの天分を活かして他者を幸せにしたときにこそ得られるものである。自分だけで得られるものではない」と書いている。やや抽象的な部分もあるが問題意識と意欲が強く現われている。

 有名人を立てれば当選する、という発想は民主党にも野党各党にもみられる。それも人物次第でいちがいにいけないとは言えない。それはそれとして、新しい政党は、政党としての基本的なスタンスや主要な政策を整合的に打ち出すのが支持を得る王道である。そこに力を入れてほしい。 

 たまたま、英国ではつい最近、下院総選挙の結果、第三政党の自由民主党が伸びて、第一政党の保守党と連立を組むに至った。日本は英国の選挙制度を真似て、二大政党制が定着するのだろうとみられていたが、今度の参院選挙の結果いかんでは、二大政党制とは言いにくい状況になることもありうる。民主主義議会政治の制度といっても、いろいろある。そしてどれも一長一短がある。今度の参院選挙を契機に、日本の制度も見直していいのではないか。

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