« メキシコ湾岸の原油流出と宮崎県の口蹄疫 | トップページ | すくすく若者が育つ環境か »

2010年6月 5日 (土)

鳩山政権から菅政権へ

 鳩山由紀夫首相がわずか8ヵ月で退陣し、菅直人新首相が選任された。メディアでも指摘されているように、政治資金で国民に疑惑を持たれた鳩山氏と小沢一郎幹事長の2人が退いた結果、民主党政権のイメージがぐっと改善されたのは確かだ。

 自民党が根本的な出直しをしていないうえ、新たに生まれたいくつかの政党はいずれも魅力も乏しいから、7月の参議院選挙において、民主党は大負けもしないし、大勝ちもしないのではなかろうか。

 政治家は言葉が大事だ。しかし、鳩山氏の話はくそ丁寧なへりくだり方だった。いや、くそ丁寧という域すら超えていて、違和感を覚えることがしばしばあった。それに「‥思いがある」などというのも耳障りだった。

 よく「座らさせていただく」と言う人がいるが、この類の過剰なていねい言葉は日本語としてはおかしい。政治家のみならず経済界のトップにもそういった過剰にへりくだる言葉づかいをする人が少なくない。そこには、リーダーとして説得し、引っ張っていくというよりも、もっぱら波風を立てないようにして受け入れてもらおうという気配りばかりがうかがえる。まさに、周りのことばかりが気になる今日の日本社会を表しているような気がしてならない。

 では、菅氏はどうか。4日の首相就任会見では、しゃべったままを文字にしたら、何ともわかりにくい話しぶりで、聞いているこっちがイライラしてしまった。質問にはっきりとは答えにくい時点だったとはいえ、明快とは程遠く、国民に訴える中身がまるでなかった。菅氏も老いたりという印象を受けた。

 民主党代表選では、まともな政策論争などもなく、63歳の菅氏が首相に選ばれた。だが、対抗馬の樽床伸二氏(50歳)が訴えた世代交代は大事な問題提起だったと思う。西欧諸国では首相も閣僚も概して日本より若い。人間関係や経験、(高)年齢を重視する従来の日本の社会が行き詰まっている今日、政治の世界においても、西欧のような若返りが求められているのではないか。

|

« メキシコ湾岸の原油流出と宮崎県の口蹄疫 | トップページ | すくすく若者が育つ環境か »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/48544753

この記事へのトラックバック一覧です: 鳩山政権から菅政権へ:

« メキシコ湾岸の原油流出と宮崎県の口蹄疫 | トップページ | すくすく若者が育つ環境か »