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2010年7月29日 (木)

民主党のお粗末さを露呈した両院議員総会

 7月29日(木)に開かれた民主党両院議員総会は、同党の国会議員がいかにいい加減な人たちばかりであるかを天下に示す内容だった。総会では、参院選挙の敗北は菅首相の消費税引き上げ発言のせいだと断定し、幹部に責任をとるよう迫る発言が相次ぎ、菅首相も「私の責任は重大」だと反省した。

 このブログで、参院選挙前の7月2日付け「消費税引き上げが参院選挙の争点になったが」と、選挙開票直後の7月12日付け「“第2衆議院”の選挙結果を読む」とで指摘したように、選挙民は、昨年の衆議院総選挙で民主党が政権を握って以来、何をしてきたか、してこなかったかをもとに投票したと考えるのが自然だ。菅氏が首相になってからのことだけで国民は投票したのではない。

 鳩山首相、小沢幹事長のとき、政治とカネをめぐる2人の疑惑が問題になったが、結局、議会での真相究明に応じなかった。国民への説明責任も果たさなかった。また、普天間基地移転問題について、鳩山首相は個人的な幻想を追い、沖縄県の人々の不信を買い、難しい問題を余計、複雑にしてしまった。

 マニフェストで約束した財源の捻出に失敗したにもかかわらず、子ども手当などのバラマキは強行した。政府と党との関係においても、民主党の議員たちは小沢幹事長の専横ぶりに唯々諾々と従った。そうした民主党のでたらめぶりに愛想をつかす国民がたくさんいた。そこに、民主党議員が何らの反省もしないまま、木に竹を接ぐように、たまたま菅首相が誕生したのである。それで、民主党の支持率が上がってきたのをみて、チャンスとばかり、参院選挙の実施を急いだ。そこには政党として反省のカケラもない。

 参院選挙では、自民党が消費税を10%に引き上げるという政策を打ち出したのを好機とみて、菅首相は消費税引き上げを一緒に論議しようと言い出した。そこまではよかったが、菅首相が各論に入りすぎ、いい加減な発言を連発した結果、菅人気は急速に冷えた。選挙の結果は、それまでの1年弱全体に対する評価である。いまなすべきは、責任追及よりも、党として、あるいは政治家個々人として、過去1年弱を厳しく自己点検することから始めるべきだと思う。

 鳩山ー小沢から菅ー枝野(幹事長)に移ろうとも、議員一人ひとりが自分のアタマで考えることができないという民主党の体質は変わりそうにない。小沢氏が議員総会をさぼって、外で菅内閣の批判をしているのに、民主党の幹部、議員の誰も、それを問題にしない。先日、総理大臣が小沢氏に会いたいと申し入れたが、小沢氏は拒否した。そんな非常識な人間を親分としてかつぐ民主党議員がたくさんいる。戦前の関東軍のようなものだ。参院選挙の結果であるねじれは、国民が良識を発揮した結果ではないか。

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