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2010年7月21日 (水)

原田泰治の絵画展を見る

 19日、善光寺のすぐ隣にある長野県信濃美術館に行き、「心のふるさとを描く 原田泰治の世界」と題する絵画展を見てきた。たまたま長野県飯綱町に行った17日、その日に始まったこの絵画展を長野県下のテレビ放送が案内した。その際に映し出された作品「セントラルパーク」に惹き付けられたからだ。

 ニューヨークのセントラルパークを高層ビルから見下ろした構図で、公園内にいる人々を丁寧に描くとともに、樹木の一本一本を細かく描き分けている。ビルを一棟ごとに違いがわかるように表現し、画面右下には、クルマで混み合う道路を描いている。縦1.12m、横1.62mの大作である。

 たまたま最近、発刊になった『別冊太陽』が「原田泰治 野の道を歩く画家」という特集号を出していて、それにも、この「セントラルパーク」が収載されている。だが、美術館で見た実物では、画家が実にきめ細かい点描で構成した木々などがそれぞれ立体的に迫ってくるようだった。

 「こんにゃく畑」という絵で感嘆したのだが、農地およびそこに働く人(ときには子どもも)と山の紅葉とを描いた絵では、さまざまな色彩で織りなす山が何とも美しく素敵である。

 原田泰治の風景画には必ずと言っていいほど人(多くは子ども)が画面のどこかに描かれている。それが絵を生き生きとしたものにしている。人がいなかったら、つまらない、平凡なものになってしまうだろう。

 農村地帯の景観や、田舎の昔風の電車が走っている風景などの彼の作品を見ると、私たちが急激な近代化の過程で捨て去った懐かしい時代を想い起こす。おそらく、それが“心のふるさと”という言葉につながるのだろう。

 現実の政治や社会は、日々のニュースが伝えるように、日本国民の心をささくれだったものにしがちだ。荒れた気象とそれによる災害、猛暑、民主党政権の迷走、そしてデフレによる経済・雇用の悪化‥‥。これに対し、原田泰治の絵は心のやすらぎを与えてくれるが、それとともに、作品一枚一枚に投入した彼の強烈なエネルギーに刺激され、私たちも頑張らなくちゃ、という気持ちにもさせてくれるのである。

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