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2010年9月11日 (土)

千葉県にみる高齢者比率の高い地区

 日本の高齢化は世界に例をみないほどの速さで進行している。日本の高齢化率、即ち、総人口に占める65歳以上人口は2010年に23.1%と推計されている。それが2015年には26.9%、2020年には29.2%、そして2035年は33.7%に達する。

 一方、人口増加率が高い都市部における高齢化率はおおむね全国平均(2005年は20.1%)より低い。2005年には東京23区が18.5%、横浜市16.9%、名古屋市18.4%、京都市19.9、さいたま市15.9%、千葉市16.5%などとなっている。大阪市は20.0%、神戸市も20.1%と全国平均並みだ。

 そのあたりまでは、割合と知られているだろう。しかし、千葉県の副知事が先日の東京ー北京フォーラムで参考資料として提示したデータは驚くものだった。千葉県内の地区を町・丁・字ごとに分けて高齢化率を調べた(2010年4月1日現在)ところ、高齢化率が40%以上の町・丁・字はちょうど300あったという。そのうち、人口が500人以上の地区は46あった。

 ちなみに高齢化率30%以上、40%未満の町・丁・字の数は1485で、そのうち人口が500人以上の地区は401ある。また、20%以上、30%未満の町・丁・字数は2518であり、10%以上、20%未満は1468、10%未満487となっている。

 人口が500人以上で、かつ65歳以上の割合が40%以上の地区は上記の通り46ある。うち、50%以上の地区は3つある。それら40%以上の「高高齢化地区」の多くが1960年代から70年代に造成された大規模な戸建て分譲の団地だという。

 千葉市を例にとると、高齢化率は19.8%であるが、花見川区のこてはし台1丁目、同3丁目、同5丁目、宮野木台3丁目は40.1%~42.2%。若葉区だと大宮台2丁目など12の丁が40.6%~47.9%である。千葉県下の中小都市においても、こうした「高高齢化地区」が存在する。君津市の広岡ではなんと60.1%、御宿町の御宿台も58.7%などという。ここまで高齢化が進行しているのである。このアンバランスな社会はどう見ても異常である。

 長寿社会ニッポンでは、1940年に生まれた人の半分近くが85歳まで生きる見込みだという。また、千葉県では高齢者のうち一人暮らししている人の割合が2005年に12.9%だったが、2025年には17.5%にまで増えると見込まれている。一方で、近所の人と親しく付き合っているという高齢者の割合は下がる傾向にあり、2008年は43%だった。これも下がっていくだろう。

 以上に紹介したように、日本の高齢化は国にとっても地域にとっても深刻な課題を突き付けている。高齢者を支えるために現役世代が負う重荷も年を追うごとに大きくなる。いずれにしても、容易ならざる事態に私たち国民は直面していて、それをどう打開するかの答えをひねり出す必要に迫られているのである。 

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