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2010年9月 9日 (木)

猛暑の夏も終わる

 ことしの夏は本当に暑くてしんどかった。東京都内に住んでいるが、室内で31度を超えると、首のうしろの上部がこったような感じになるなど、身体が変調をきたした。夜間の就寝時、室温が30度を超したままだと、朝、起きてもだるく、すっきりしなかった。昨年の夏は、エアコンを全くと言っていいほど使わなかったが、今夏はけっこうエアコンに頼った。

 暑いと、冷房のため、エアコンがどんどん使われる。そのために石油や電気の使用量が増えて、二酸化炭素などの温室効果ガスがたくさん出る。地球大気と海洋の各循環によって季節や天候が変わるが、それに人類の活動による影響が加わって、猛暑に見舞われたのだろう。大都市では、自動車の排ガス、エアコンの排熱などがすさまじいうえに、レストランなどの換気の熱も相当なものだった。

 気象庁が観測を開始して以来の酷暑という新記録だそうだが、それでも、「電力不足で大変!」という話は聞かなかった。産業用電力の消費が減っているからだろう。電力需要の面から見れば、ものづくり大国の日本から、工場が海外に次々に移転するか、閉鎖している実態を反映していると思う。それに伴う産業構造の高度化や内需依存度の増大のほうはうまく行っていない。国民生活の充実・安定、それを支える経済の発展という根幹が求められるゆえんである。

 民主党総裁選は、こうした当面および中長期に主要な課題にどんな体系立った政策対応をするかをめぐって争ってほしいのだが、どうもそうなっていない。

 菅首相は政府の立場で経済対策をまとめたり、新成長戦略実現会議を発足させたりしているが、消費税増税や普天間基地移転問題など厄介な問題を避けているようにみえる。また、本人は公務に時間をとられるので、菅首相夫人らが手分けして選挙運動をしているが、その効果は限られる。

 一方の小沢幹事長は「どぶ板戦術」に徹し、投票権を持つ議員などを“戸別訪問”している。これでは、どっちが有利か、おのずから明らかだ。小沢氏は政策についての発言は少ないうえに、いい加減なものもあるが、限られた投票権保有者を差しで口説けるという点では強いと思う。

 総裁選は国民の期待に添わない形で展開しているが、選挙戦の結果がどうであろうと、民意は民主党から離れるだろう。選挙のあとはノーサイドにというが、権力にしがみつくという一点で集まっているだけのいい加減な政党に、日本の未来を託すわけにいかないからだ。

 さしもの猛暑もそろそろ終わりとなる。秋空の雲や虫の音は、それを知らせる。台風9号は猛暑に別れを告げる使者でもあったが、豪雨と洪水で大きな爪痕を残した。それは、今回の総裁選で全く論戦のテーマにもならなかった温暖化対策を「お忘れになっていませんか」という警告と受け取りたい。

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