« 100兆円を超えた国の平成21年度一般会計歳出決算 | トップページ | 片山総務相が地方自治体の甘えにチクリ »

2010年11月25日 (木)

ノーベル賞受賞、根岸英一氏の話から

 25日、日本記者クラブでノーベル化学賞受賞の根岸栄一氏が会見した。専門的な話はさておいて、強い印象を受けた話だけを紹介する。

 ①光合成によって、水と炭酸ガスとから炭水化物がつくられる。自然界で行なわれているこの光合成を人工的に行なうことは100%できる。いつできるかだけだ。それは食料を化学工業でつくることである。人工的な光合成に絶対必要なのがDブロック遷移金属(根岸氏の受賞した研究に関わる元素)だ。地球温暖化で炭酸ガスをコントロールしようというよりも先に実現可能だと思う。日本政府はここに研究者を集中すべきだ。日本が先行したい分野である。

 ②(日本がノーベル賞受賞者を出し続けるためには)トップに立って引っ張るような人が少なくならないようにしなければいけない。ボトムアップも必要だが、トップを引き上げることに重点を置かねばならない。出る杭を伸ばすように、それで全体を引っ張っていく、それをおおらかに認めるような社会でないといけない。

 ③(東大の受賞者が少ないことについて聞かれ)東大が東京にあるのが問題だ。東大では、行政に関わる仕事と研究とが半々である。それがハンディキャップになっているかもしれない。

 ④実験でうまくいかないのは当たり前と思って、ずっと続けるという人がいるが、そのやり方はだめ。うまくいかないときは、その日のうちに問題を解決すべきだ。同じ実験を20~30回やっても失敗したときは転換を図るべきである。棚上げし、別のことをやる。そして、時々、棚上げしたのを見直してみる。

|

« 100兆円を超えた国の平成21年度一般会計歳出決算 | トップページ | 片山総務相が地方自治体の甘えにチクリ »

コメント

でも農業でCO2減らしたとて、
収穫量が人口増に追っつかないようでは
CO2は人口分増えるし、飢餓も増えてしまうよ。
「人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しないので、生活資源は必ず不足する」
とマルサスが人口論で語ったことは実際に起きてるじゃないか。偏在もあるけれど。
それに二酸化炭素の増加も幾何級数的じゃないか。
結局は人口を減らさないことには減らないよ。
でも、それは茨の道。
殺人の肯定、少子高齢化、短命化…
人権的にも社会的にもどれも取りにくい選択だよ…

投稿: マルサス読んでみた? | 2017年6月 2日 (金) 14時46分

エネルギーが確保できるのなら、炭酸ガスと水があればいろいろな物質を作ることは従来からある技術で問題なく可能です。しかし、現在はそのエネルギーを確保するために炭酸ガスを放出しているのです。炭酸ガスを出さずにエネルギーが確保できるのなら、炭酸ガスをあえて放出する必要はありません。エネルギーは太陽光から得ればいいのだ、との主張は正しいのですが、太陽光から得たエネルギーを有効活用して炭酸ガスを放出する方法でエネルギーを得ることを止めていけば多額の投資をして工場で物質を作る必要もなくなります。根岸先生のお話には大きな矛盾があることに気づいて欲しいのですが。

投稿: 村井正治 | 2011年1月 3日 (月) 13時32分

根岸先生が満を持して「光合成に挑む」と発言されてうれしく思うものです。
ほぼ全員が農業問題を飢餓・衰退する職業・補助金の問題と見ています。しかし、光合成産業である農業の効率を高めることは、広大な余剰耕地を生みだします。今、一人1000㎡もの耕地を食べています。生産性が倍増すれば、一人500平米の余剰耕地が出現します。これは効率の悪い太陽電池でも日本の石油消費に等しいエネルギーを生み出します。
簡単に実現していることなのですが。

投稿: | 2010年12月17日 (金) 19時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/50131589

この記事へのトラックバック一覧です: ノーベル賞受賞、根岸英一氏の話から:

« 100兆円を超えた国の平成21年度一般会計歳出決算 | トップページ | 片山総務相が地方自治体の甘えにチクリ »