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2010年12月 6日 (月)

議会開設120年の国会特別参観に

 12月4~5日、帝国議会が開院してから120年になるのを記念する国会特別参観が行なわれた。滅多に入ることがない国会議事堂の中を2時間ほどかけて見学してきた。昨年までに建物の壁や柱をクリーニングしたので、抜けるような青空のもと、中央玄関前から見ると、議事堂はあたかも完成したばかりのようにきれいにみえた。

 だが、一歩、建物の中に入ると、歳月を経ているものの、頑丈で、重厚感のある落ち着いた装飾がとてもよかった。1920年に着工し、1936年に竣工したというから、工事中の間だけとっても、あまたの歴史が刻まれている。1919年に第一次世界大戦が終わり、1929年には世界恐慌が始まった。そして1936年には2・26事件が起き、翌年には日中戦争に突入した。そうした時代に、この国会議事堂の建設が進行した。

 そのような激動の時代を経て完成した国会議事堂だが、数年あとに日米開戦を迎えた。現在の通貨価値なら数千億円もかけて建てられた国会議事堂を歴史への貢献という目でみると、そこに席を置いた政治家たちは、第二次世界大戦後も含め、十分な成果を達成したとは言い難い。器は立派でも中身のほうは‥‥。

 現代のテレビ中継では、本会議場や衆議院第一委員室、参議院第一委員会室などで、国の将来を真剣に考えているとは思われないようなやりとりや軽佻浮薄なヤジがとびかったりしている。国民への貢献という点で、戦前の政治家と似たり寄ったりかもしれない。

 平成になってから内閣は20回も変わった。平均すると、ほぼ1年ごとに代わった計算。これではまともな政治が行なわれるはずもないのでは。

 建物、議場、室を見て回ると、欧米のこうした建物にひけをとらないのに感心する。すぐれた舞台を国民に提供してもらっているのだから、国会議員には奮起してもらいたいとつくづく思う。

 百聞は一見に如かず。行ってみて、気が付いたことがある。例えば、戦前の貴族院時代の名残りで、参議院が衆議院よりも格が上という扱いがなされているところがある。天皇陛下がお見えになるときに入る中央玄関など天皇が関わる場所は参議院が所管している。天皇が国会の開会式に出席されるが、それも参議院で行なわれる。

 また、参議院では各議員が押しボタンで法案への賛否を表明する。各議員が賛成したか、反対したか、といった結果が案件ごとにわかるので、それを参議院のホームページで公開している。衆議院と参議院とは採決のやりかたが同じだと思っていたが、違いがあるのだ。

 もっとも、衆議院と参議院との二院制が国政の運営上、適切かつ効果的かという疑問は強く残る。国会議事堂をいくら見て回っても、その答えは出てこない。

 自民党衆議院国会対策委員長室の入口横には、「民主党前小沢幹事長不正資金追及チーム」の立て札と「鳩山前総理巨額脱税追及チーム」の立て札とが掲げられていた。いずれも「前」という文字が小さく○で囲まれて挿入したような形。見学者の多くは、これを見て笑い、中には写真撮影する人もいた。国会議事堂の廊下を歩いていて、白地の表示はほかになかったから、目についた。 

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