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2010年12月 1日 (水)

民主党の「ムダづかいをなくすための政策」

 「変わるのは、あなたの生活です。 民主党の5つの約束」。昨年7月、民主党が「政権交代」を大きな文字で掲げたマニフェストを発表した。最近、その文書を改めて読んで唖然とした。政権の座にあるのに、マニフェストに書いたこととはあまりに違うことをやっているからだ。

 5つの約束の第1は「ムダづかい」である。ほかの4つとは異なって、太陽のように赤い地に白ヌキで「ムダづかい」という文字がある。大きな見出しには「国の総予算207兆円を全面組み替え。税金のムダづかいと天下りを根絶します。議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します。」とある。

 このうち、どれか1つでも実現したのかしら。いま2011年度の国家予算案を政府、民主党はつくろうとしているが、財源がほとんど見つからないのに、歳出要求は膨らんで、予算案編成は難航している。「今の仕組みを改め、新しい財源を生み出します」とマニフェストに書いてあったのは、一体どういう根拠に基づいていたのか。

 事業仕分けぐらいでは限られた財源しか生み出せなかった。このため、例えば、基礎年金の国庫負担2分の1を実現する財源がなくて、年金加入者たちが積み立てたカネを流用しようという、蛸が自分の足を食うようなとんでもない案が浮上している。「国民生活にとって必要なものは何か。必要なものは増やし、そうでないものは削る。明快な基準で全てを組み替えた予算が、あなたの暮らしを良くします。」とマニフェストで大見えを切ったのに、それが実現できないのなら、大うそつきだったということだ。

 企業および団体の献金を禁止するのではなく、もらおうと岡田幹事長が言い出した。これもマニフェストと正反対の動きだ。衆院定数を80削減するという公約も、党内の反対が強いからというので、やる気はない。

 同じく、「国家公務員の総人件費を2割削減します」という公約も、スポンサーの自治労などの反対が強いので、棚上げに。あえて言えば、「国のひもつき補助金は廃止」という公約に一歩近づく一部補助金の一括交付金化がまともな動きである。

 こうやってみてくると、民主党はマニフェストを遵守できないか、マニフェストとは逆の政治行動をとっていることがはっきりする。政権を担ってみて、マニフェストがあまりにも現実離れ、出たらめだったからということなのか。それなら、お詫びをして、解散・総選挙を行なうべきである。このままでは、民主党は何をしたい政党なのかもはっきりしないまま、国政を担い続けるという最悪の事態がずっと続くことになる。日本国は目的地もなく漂流し、いずれ沈没する船みたいになってしまう。

 

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