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2011年2月12日 (土)

世界ランキングに見る日本のシンクタンクのレベル

 米ペンシルバニア大学が毎年作成する世界のシンクタンク・ランキングがこのほど公表された。全世界、米国を除いた全世界、調査研究分野別などに分けた順位を示している。

 世界のリーディング・シンクタンク75社の中に、日本からは日本国際問題研究所だけが入っている。世界ランキングの第1位はBrookings Institute(米)、第2位はCouncil on Foreign Relations(米)、第3位はCarnegie Endowment for International Peace(米)、第4位はChatham House(英)、第5位はAmnesty International(英)である。

 世界(米国を除く)では、上位50において、日本からは第46位に日本国際問題研究所が入っている程度。ちなみに中国はChinese Academy of Social Sciencesが第15位、China Institute for International Affairsが第49位に入っている。

 アジアでみると、Chinese Academy of Social Sciencesがトップ。2位が日本国際問題研究所である。日本勢は、ほかに世界平和研究所が9位、防衛省防衛研究所が13位である。

 調査研究分野別では、国際開発において日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所が24位、健康政策で日本医療政策機構が第10位に位置する。国際経済政策で日本貿易振興機構アジア経済研究所が17位に、また科学・技術において未来工学研究所が第7位、関西情報・産業活性化センターが12位である。

 環境、安全保障・国際問題、国内経済政策、社会政策などでは日本のシンクタンクの名前は挙がっていない。

 Special Achievement Categoriesの部門では、インターネットやメディアの利用や政府・大学・政党傘下のシンクタンクなどについてもランキングをしている。政府関係シンクタンクでは、日本は国連大学が7位、経済産業研究所が13位に挙げられた。

 シンクタンク世界ランキングの対象は169ヵ国、6480のシンクタンクである。うち、北米が1913、ヨーロッパが1757、アジアが1200、ラテンアメリカ・カリビアン690、アフリカ548、中東・北アフリカ333などとなっている。国別では米国が1816と断然トップ、次いで中国425、インド292、英国278などで、日本は103と9位である。

 日本はNPO/NGOが弱く、シンクタンクも民間のそれは規模、質、資金力などで米欧にかなり劣る。それがこうしたランキングに如実に表われる。日本の政党の政策形成力が乏しいのも、民間シンクタンクが非力であるのと裏腹の関係にある。それはまた、日本の税制がシンクタンクなどへの寄付を無税扱いしないことともつながっている。 

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