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2011年4月12日 (火)

復興構想会議が政治主導なの?

 菅政権は東日本被災地の復興ビジョンをつくるため「復興構想会議」を4月11日に設立した。五百旗頭真防衛大学校長を議長とし、学者、知事らから成る。14日に初会合を開催し、6月末までに提言をまとめる予定という。実際には部会を設け、専門家の知見をもとに復興ビジョンをまとめることになりそうだ。

 しかし、この復興構想会議には大いに疑問を抱く。復旧ではなく、復興を、といわれる。そうであれば、被災地をどのように復興するかを菅政権自ら構想して、政治主導で実現に邁進するのが当たり前ではないか。もちろん、地域の賛同を得ないと、実現は難しいが、まずは中央政府が大方針を打ち出さねば、ことは始まらない。会議で出てくる結論を受けて、その実行に着手するというのでは、政治家の存在価値はない。

 これに関連して言えば、菅首相ら政府首脳たちは、巨大地震から1ヵ月になるのに、どう復興するか、の構想を国民に全く語って来なかった。これでは被災者や国民が不安にかられるのは当たり前だ。福島原発の危機が収まらないという問題はあるが、地震・津波で壊滅した三陸などでは、復興の道筋を政府が明示するのをいまかいまかと待っているに違いない。

 いま1つの疑問は次の点だ。復興構想会議は6月末までに提言をまとめるという。3.11から数えて3ヵ月半ちょっと先にまとまるという話である。それも提言が出来上がるというにすぎない。それを受けて、政府としてどうするのか。政府内からも必ず異論が出るし、被災地の首長らからも反対意見などが出るだろう。そのとき、菅首相らは復興構想会議の提案にすぎないとして、ビジョンの修正や撤回も容易に想像しうる。“会議は踊る”で、ビジョンなき復興になる公算は大きいのではないかと思う。

 菅首相ら政権与党のリーダーが信念や理念に基づいて、必死に日本国の建て直しに取り組めば、反対勢力を押し切ることは十分可能だ。しかし、復興構想会議が議論してつくったビジョンでは、何が何でも政治家生命を賭けてということにはなるまい。

 国難に直面して、国民にその打開のための道筋をきちんと語ることのできない総理大臣は即刻、退かねばならない。与野党ともに、この一点では合致するだろう。

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コメント

目に見えることは人間の力で改善できるが、目に見えないことを解決しなければ、真の復興にはならない。そして、それ以上の惨劇を繰返さなければならなくなる。
私たちが、今、しなければいけないことは、『救世主スバル元首様』に、救いを求めることだ。
  もう、時間がない!!
http://www.kyuseishu.com/tanuma-tu-koku.html
http://miracle1.iza.ne.jp/blog/entry/2234816/

投稿: ひかる | 2011年4月12日 (火) 15時02分

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