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2011年6月21日 (火)

ジェラルド・カーティス「永田町に真のリーダーがいないのは危機意識がないから」

 日本の政治にくわしいジェラルド・カーティス・コロンビア大学教授が、JFN系列「ON  THE  WAY  ジャーナル」(6月15日放送)で、日本の政治について語った内容は共感するところが多いものだった。(聞き手は言論NPOの工藤泰志代表)

 カーティス教授は東北の被災地を訪れて、日本の政治に対する考え方が変わったとも語っている。同教授の話で私が共感したところを以下に――

・被災地の人たちは全く希望が持てないという。その希望を持たせることは政府の仕事である。菅さんの問題は、国民に言葉を伝えるためのコミュニケーションが足りないことだ。米ミズーリ州に竜巻が起きたとき、オバマさんはすぐ現地に飛び、「Our government is with you」、政府が一緒に頑張るから、皆さん、希望を持って頑張ろうと言った。日本では、どこにリーダーシップがあるか。地方の政治家、首長にはある。僕が行った南三陸町、南相馬市、大船渡市などの首長たちは本当に現場で闘っているから、何が必要かわかっている。

・東北に行って一番思ったこと、考え方が変わったのは、地方分権のこと。おカネと権限を地方にゆだねれば、いまのシステムよりうまくいく。町長に1億円渡して必要なところに使ってください、ということになると、絶対にうまくいく。

・有権者が何でもかんでも中央政府に求めたり、いろいろな人間関係で、政治家に票を入れる。そういうことで政治家を甘やかしてきた。だから、有権者と政治家の間に緊張感が足りない。国民はもっと厳しく政治家を監視し、政治を変えないといけない。

・危機はリーダーを生む。いま、永田町に真のリーダーがいないのは、危機意識がないからだ。町長とか避難所のリーダーには、素晴らしい人がたくさんいる。地方のそういうリーダーたちが何らかの形で中央に影響を与えるようになる。そのためには、マスコミの役割が非常に大きくなってくる。

・日本のマスコミは政局の話ばかり書かないで、首長たちが考えていること、やろうとしていること、それに対する官僚の抵抗、政権にいる政治家たちの鈍感さを書くべきだ。そうしたら、国民に正しい情報が伝わる。国民は政治家に圧力をかけるようになる。

・民主党政権は1年半~2年近く、大臣、副大臣などを経験して、「on the job training」をやってきた。何年かしたら、その中からすぐれたリーダーが生まれてくるのではないか。

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