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2011年6月22日 (水)

原子力安全委員会の斑目委員長はやめないの?

 22日に原子力安全委員会の原子力安全基準・指針専門部会が開催された。テレビ・ニュースを見ていたら、「想定外」発言で注目を浴びた斑目春樹原子力安全委員長の顔が大きく映ったので、びっくりした。

 東電福島第一原発の損壊で放射能が放出され、いまだに原子炉の冷却・安定化ができない。巨大地震のあとの津波で全電源を喪失したため、肝心の冷却機能が働かなくなったことが原因だ。巨大な津波や全電源の喪失はありえないと判断していた東電に、安全のお墨付きを与えたのが原子力安全委員会である。

 しかし、現実には、巨大地震と大津波が襲った。そして、放射能の放散で、住民は遠くに避難したまま。野菜や茶葉などの食物にも出荷禁止措置がとられ、風評で商品・サービスが売れなくなっている。被害は広がる一方である。したがって、学者・専門家として原子力安全委員会のメンバーだった人たちは恥ずかしくて表も歩けないだろうな、委員長は責任をとって切腹ものだな、などと勝手に想像していた。

 しかし、22日の原子力安全委員会の専門部会では、斑目委員長から「長期間にわたる全電源喪失を考慮する必要はない」との現行規定の削除が提起されたというが、責任だとか、恥だとかは問題にもされなかったようだ。20日の原子力安全委員会のあとの記者会見の記録を読んだが、そこでも、そうした責任についての発言は記者の質問にも、委員長の答弁にもなかった。

 失敗学の畑村洋太郎氏は、刑事責任を問うと、真相を解明できず、失敗を繰り返すことになると述べている。それはその通りだが、福島原発に関して言えば、狭い分野の専門家ばかりで、全体が見えていなかったという反省は絶対に必要だし、それに伴って、まともな判断をする人なら、責任をとるという発想になるのではないか。

 民主党政権、特に菅総理大臣は東電や経産省などを目の敵にしているが、原子力安全委員会のメンバーを総とっかえするぐらいはして当たり前だ。そうしないのがむしろ不自然だし、何かやましいところがあるのではないか、と勘繰りたくもなる。

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