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2011年8月26日 (金)

変な党、変な新聞

 26日の朝日新聞朝刊は一面トップで「小沢氏、前原氏不支持へ  民主代表選 鳩山氏と一致」と大きな見出しの記事だ。どうして「党員資格停止中の小沢氏‥‥」という見出しにしなかったのか、朝日新聞の見識を疑う。

 25日の夕刊「素粒子」は「人事とカネをよこせ。党員資格が停止中の人に牛耳られる変な党。この人の「ベターな選択」で首相が決まるの?」と書いている。民主党総裁選(次の総理大臣を選ぶのに直結している)の本質を報道すべき新聞は、小さなコラムで重要な情報を伝え、朝刊一面トップで、何とも恥ずべき愚劣な権力抗争の経過を大々的に報じるのか。それこそ本末転倒ではないか。

 田中角栄が“闇将軍”としてキングメーカーだった時代は、日本政治の後進性を内外に印象づけた。今回、新聞は、田中角栄の再来であるかのように、喜々として小沢氏の一挙手一投足を取材し、報道している。新聞記者はまるで小沢氏が党員資格停止中であることを忘れたかのようである。

 新聞が規律のない報道をしているのは、鳩山由紀夫前首相に関しても同様だ。首相辞任のとき、政治家をやめると言った鳩山氏はその後、平然と翻意して、政治家(政治屋?)を継続している。そして前原誠司氏らの総裁選出馬に対して、あれこれ注文をつけている。自らの政治資金疑惑に対し、きちんとした釈明をしないまま今日に至っているくせに、前原氏の政治資金問題をあげつらっている。そんなでたらめな人物を大物のように扱う新聞報道は、鳩山氏本人を思い違いさせる。

 総裁選に名乗りをあげている海江田万里経済産業相も、国会で涙を流し、辞職の意思を表明したのに、菅総理大臣が辞職を表明した26日まで辞めなかった。辞めると言ったらさっさと辞めるのが当たり前だが、それさえも民主党の要人は平然と翻す。まともな人間が民主党幹部にどれだけいるのかとさえ思う。

 これからの日本を危うくする可能性が大きい民主党総裁選に対し、新聞は、過去のくせで速報主義にのっとってニュース報道している。問題の本質よりも、誰がどうした、どう言ったといった類いの速報ばかりだ。しかし、速報は電子メディアのほうが強い。そして、紙の新聞は衰退していく。

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コメント

小生思っていたところを含めて発言していただき、すっきりした気持ちです。近年私は、新聞のいわゆる“政局報道”を読みません。新聞は政策論議の報道に努めてもらいたい。

投稿: 浄法寺 信 | 2011年8月27日 (土) 22時23分

いつも興味深く拝読しています。

新聞を見て嫌気がさしていたところだったので、非常に共感しました。

投稿: じゅんぺい | 2011年8月27日 (土) 18時44分

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